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「生きづらくなりました(笑)」 賞金女王になって変わったこと、変わらぬもの【開幕直前特集】 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net

先日は楽天との所属契約も締結 大きな変化を伴うオフになっている(撮影:福田文平)

昨季はシーズン9勝を挙げ、初の賞金女王戴冠を果たした稲見萌寧。2021年8月に行われた東京五輪では銀メダルを獲得し、日本ゴルフ界に初の五輪メダルももたらした。そういった経験は22歳のプロゴルファーの生活をどのように変えたのだろうか?

稲見萌寧のミドルキックが美しい【写真】

「生きづらくなりました(笑)」。笑いながらではあったが、稲見は女子ゴルフ界の看板選手の一人になる前後の変化について、こんな本音を漏らした。これまで何も気にせずにしていた外食も、今ではキャップをかぶり、マスクをつけても、周囲が“ヒソヒソ話”をする姿との遭遇率が格段に上がったという。

「なんで分かるんだろう。普段着でもバレる。(マスクをつけてても見える)私の目ってそんな特徴的なのかな? と思うくらい(笑)。前みたいに何も考えず、好きなことはできないなって。自分も少しは有名になったんだなと感じてます」

またこれは女王になったからというわけではないが、今年はこんな大きな変化も生じる。日本ウェルネススポーツ大に通う現役女子大生プロでもあった稲見だが、今年で卒業。つまり“学生”という肩書が外れるのだ。「今まで職業欄には全部大学生って書いてたんですけど、それができなくなりますね」。ツアー生活が続くなか、決してキャンパスライフを満喫できたわけではなかったが、本人にとっては重要なことのひとつだ。

学生としての思い出といえば、「オフにちょくちょくゴルフ部のラウンドに参加したりして、それは楽しかった。そこで知り合った同い年の女の子とか仲良くなったり」と断片的なものばかり。“大学生”という肩書は、「留年しようかとも思ったくらい」気に入っている。ただ「卒業しないと、ほかの選手が(ツアーを戦いながら大学卒業は無理だと思って大学を)やめちゃうかなと思っていた」という理由で、それは断念した。これからは書類上も“プロゴルファー”になる。

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