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大柄ではない金メダリストの凄さはここ! ”選手目線”で木下稜介が語る | ゴルフのポータルサイトALBA.Net

身長178センチと大柄ではないが世界トップにいるシャウフェレ(撮影:GettyImages)

先週行われた米国男子ツアー「WMフェニックス・オープン」で1打差の3位タイに入ったザンダー・シャウフェレ(米国)。米ツアー通算4勝で世界ランキング7位。昨年の東京五輪では金メダルを獲得。身長178センチ、体重79キロと大柄ではないが、世界トップに君臨する。その強さのヒミツは何なのか。1月のアジアンツアー「PIFサウジインターナショナル」の最終日に同組で回った世界ランキング74位の木下稜介が語る。

東京五輪で金メダル獲得! シャウフェレの美しいスイング【連続写真】

■決勝ラウンドは攻める姿勢を感じた

「ザンダーは身長も一緒ぐらいだし、以前から参考にしていたので本当にラッキーでした」。身長174センチの木下は、以前より参考にしていた部分が多いという。今回サウジアラビアでは、最終日に最終組の2つ前の組に入り、木下は首位と5打差、ザンダーは6打差のスタートという状況だった。世界トップ選手を形容する“飛距離が出る”、“ショットの精度が高い”といった言われつくしたものだけではなく、同じプレイヤーとして感じるモノがあった。

「世界のトップ選手の決勝ラウンドの攻め方を見たかった」とつぶさにザンダーのゴルフを見た木下。まず感じたのは、スコアを伸ばそうとする攻めの姿勢。「パー5とかになるとめちゃくちゃ振ります」。パー5のティショットは、2打目がグリーンに近づくように、パー4よりも飛ばしにかかる。パー4では飛距離的には木下と変わらなかったが、パー5の“飛ばしモード”に入ると15〜20ヤード離されたという。ノーマルスイングとギアを1つ上げた飛ばしのスイングを持っている。

また、ティショットの際に、ホールの右サイドに池が広がるホールでは、「これでもかっていうぐらい逃げていました」と絶対に右に行かないように左に打つ。たとえミスをしても右の池を避けていた。ティショットではペナルティエリアなど、行ってはいけないところは徹底的に避ける。しかし、グリーンを狙うショットの場合は様子が違う。「グリーンの端にピンが切られていても怖がらずに狙ってくる」とリスクを背負っても攻める。

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