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いまや世界8位! 笹生優花は深いタメから「“ハンマー投げ”で一気にクラブをリリースする」【モリモリさんのスイング談義】 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net

ダウンスイングでグリップエンドを飛球線後方に向け続ける深いタメから、ハンマー投げのようにターゲットと反対側に体を倒して一気にクラブをリリースする(撮影:上山敬太)

20年と21年が統合された今シーズン。まだ10代だった笹生優花は圧倒的な飛距離と勝負強いパッティングを武器に、20年の国内女子ツアー開幕2戦目と3戦目で2連勝を飾り、鮮烈なデビューを果たした。笹生を語るうえで一番のハイライトは今年の「全米女子オープン」だろう。畑岡奈紗とのプレーオフを制して、世界中に『Yuka Saso』の名を轟かせた。その2週間後に行われた「全米オープン」では、笹生のアイドル、ローリー・マキロイ(北アイルランド)との対面が実現している。2020-21年シーズン、ルーキーから世界ランキング8位(12月27日付)へと大出世街道を歩んだ笹生のスイングを、堀琴音らを指導する“モリモリさん”こと森守洋氏に解説してもらおう。
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マキロイとそっくり!? 笹生優花のドライバースイング【連続写真】

笹生プロはマキロイのスイングをコピーしたと本人が言う通り、非常にマキロイに似た動きをします。

バックスイングですごいのが、右足軸で骨盤を旋回していくのに、左足がほとんど動かず、軸もズレていないところです。これはもう身体能力のたまもの。普通はこの足の形なら、笹生プロの半分くらいしか上体は回せないと思います。それなのに彼女の上体は90度以上回っている。トップでの肩甲骨と股関節の柔らかさは驚異的ですね。

そこからダウンスイングでは原(英莉花)プロと同じく、骨盤を左にスライドさせず、右股関節を軸に骨盤を一気に旋回させていきます。結果として、インパクトでは右斜めに体の軸が傾くように見えるのが特徴的です。これは陸上のハンマー投げと同じ動き。クラブをターゲット方向へ一気にリリースするために、逆のベクトル方向へ身体を倒す使い方です。そしてインパクト後は、左股関節に軸を移して大きなフィニッシュを取ります。

アマチュアにはなかなかできないスイングをしていますが、参考にしてほしいのは、ダウンスイングでグリップエンドを飛球線後方へしっかり向け続けるところ。それにより、手首の角度がほどけずにクラブヘッドが最後の最後に下りてきて、大きなエネルギーを生みます。ここが笹生プロやマキロイのようにタメが強い飛ばし屋の特徴です。

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