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30年来のライバル 片山晋呉&宮本勝昌が一緒に戦った54ホール【2020-21年ベストバウト】 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net

宮本勝昌(左)と片山晋呉 大ベテラン二人の競演に胸が熱くなる(撮影:岩本芳弘)

松山英樹と笹生優花のメジャー制覇に、稲見萌寧の五輪メダル獲得と、今季はいつにも増してゴルフ界が賑わった。そのほかにも毎週生まれた名勝負の中から、現場記者がここぞという試合をピックアップ。今回は、国内男子ツアーの「中日クラウンズ」。

最後はお互いを称えるグータッチ【写真】

長いプロゴルフ人生の中で、活躍し続けるために大事な要素はいくつもある。体づくりや道具選び、年齢とともにスイングを変える必要もあるかもしれない。絶え間ない努力が重要なのは言うまでもないが、きっと同じくらい大切なのは、それを分かち合えるライバルの存在だ。

悪天候のため54ホールに短縮となった中日クラウンズ。この週、旧知の仲の二人が、3日間を同じ組でプレーした。第2ラウンドを終えて、首位に名前を並べた片山晋呉と宮本勝昌。予選ラウンドに続いて、最終日も同組になった。

2人の付き合いは、高校時代から数えて33年。水城高校と日大の同期で、初シードを獲ったのも同じ1997年。「晋呉は、(キャディの)江連さんと色々しゃべりながらやってましたけど…、考える時間が長いから」(宮本)、「まあ、彼は(この大会で)1回しか勝ってないからね」(片山)と、お互いを揶揄(やゆ)する言葉もすっかりなじみになっている。

5人が首位に並んだ最終日。片山と宮本は最終組の1つ前からのスタートだった。二人がクラブハウス前に現れたのは、スタートの約1時間前。前日に見せていた記者の前での掛け合いがウソのように、スタートティに立つまで言葉を交わすことはなかった。

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