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メルセデス・ランキング1位! 古江彩佳は「あおらないから曲がる要素なし」【モリモリさんのスイング談義】 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net

あおる動作がなく、フェースがスクエアに動き続けるから曲がらない(撮影:村上航)

今シーズン、メルセデス・ランキングで1位に輝いたのは21歳の古江彩佳だった。賞金女王の稲見萌寧に次ぐシーズン6勝に加えて、7月の「アムンディ エビアン・チャンピオンシップ」では4位、「AIG女子オープン」(全英)では20位タイと海外メジャーでの活躍も光った。そして今月の米国女子ツアーの最終予選会では7位に入り来季の出場資格を獲得。2020-21年シーズンを鮮やかに彩った古江のスイングを、堀琴音らを指導する“モリモリさん”こと森守洋氏に解説してもらおう。
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教科書に載せたい! 古江彩佳のトップ・オブ・スイング【連続写真】

まず、メルセデス・ランキング1位の古江プロと2位の稲見プロの2人は今の日本ツアーでは別格です。2人のスイングに共通するのは、女子特有の側屈強めのあおる動作がまったくないこと。曲がる要素なしです。

古江さんの特徴としては左手をかぶせてクラブの重心を握っています。ですので、左手はフックグリップ、右手はフェースコントロールを操るためにスクエア。今のPGAツアーの多くの若手選手がこの左手ストロング、右手スクエアが多いです。

左手がクラブの重心を握るというのは、クラブを体の正面で胸の前に上げたときに、シャフトの真上にヘッドの重心が乗った状態でスクエアに握っているということ。クラブのフェースをスクエアに戻すと、左手がかぶったフックグリップとなります。現代のヘッドの重心距離が長いドライバーを小さい頃から打っている選手には多いのです。

要はスピードを上げていくときに、左手がクラブの重心を握っていたほうが有利なんです。左手が重心からズレていると“ただ振る”という行為から外れるので、手のヒラやヒジから下の旋回をコントロールしなくてはならない。ヘッドスピードが上がらない要因の一つとなるのです。

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