• HOME
  • 記事
  • ゴルフ
  • 毎日の健康生活が生んだ史上最年長優勝 50歳でツアーを制した舞台裏【名勝負ものがたり】 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net

毎日の健康生活が生んだ史上最年長優勝 50歳でツアーを制した舞台裏【名勝負ものがたり】 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net

今年はエージシュート達成!健康長寿はまだまだ現役です(提供:大会事務局)

歳月が流れても、語り継がれる戦いがある。役者や舞台、筋書きはもちろんのこと、芝や空の色、風の音に至るまで鮮やかな記憶。かたずをのんで見守る人々の息づかいや、その後の喝采まで含めた名勝負の数々の舞台裏が、関わった人の証言で、よみがえる。

今年のエリエールではエリカが涙

50歳と312日で、女子プロゴルフ史上最年長優勝を飾った岡田美智子。1995年の大詰め、大王製紙エリエール女子オープンで優勝した鮮やかな記憶をたどる。

「とてもよく覚えています。(大会前日の)プロアマに出られなくて練習場でボールを打っていたら『岡田さん、アイアン、ダフってますよ』って、沢田(さと子)さんに言われたの。横にいた永田(富佐子)さんなんて『そんな音聞くのイヤだからこっちで打って』って言ったくらい。2人とも『いつもはパンチショットなのに、いつもと違う』って」。言われて、自分が振りすぎていたことに気が付いた。

この年1月に50歳になった女子プロ1期生。前年、賞金ランキング54位になり、わずかな差で、人生初のシード落ちを喫していた。それでも、毎朝のジョギングを欠かさず、健康に悪いことはしない生活を続け、体力、気力はまったく衰えていない。シード権復活を目指し、充実したオフシーズンを過ごしていた。

アジアサーキット(現アジアツアー)に出場することを決め、申し込みをしたときには、担当者が間違いじゃないか、と確認をしたほどだった。そこで新たなエネルギーを得て、予選会(現在のQT)では初日「78」を叩きながら、その後で巻き返して出場権を獲得した。

関連記事