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稲見萌寧が2日目の夜、奥嶋誠昭コーチに送った一通のライン「一人で抱え込んで苦しい」 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net

リーダーボード

Pos 選手名 Sco 1 三ヶ島かな -11 2 小祝さくら -7 3 申ジエ -6 古江彩佳 -6 5 高橋彩華 -3 6 西郷真央 -2 ペ・ソンウ -2 8 堀琴音 -1 9 穴井詩 0 比嘉真美子 0 順位の続きを見る

奥嶋誠昭コーチ(左)と稲見萌寧 二人三脚で女王タイトルを勝ち取った

奥嶋誠昭コーチ(左)と稲見萌寧 二人三脚で女王タイトルを勝ち取った(撮影:村上航)

JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 最終日◇28日◇宮崎カントリークラブ(宮崎県)◇6543ヤード・パー72>

ホールアウトした稲見萌寧はキャディを務めた奥嶋誠昭コーチとともに、クラブハウス前のモニターで戦況を見ていた。自力で9位タイに入ったことで、最終組で回る古江彩佳が優勝しない限り、賞金女王は自分のものになる。そして戴冠が決まった瞬間、奥嶋コーチと手をがっちり合わせて喜びを分かち合った。

大粒の涙を流す稲見萌寧【写真】

稲見にとっては本当に、本当に苦しい戦いだった。シーズン終盤に腰痛を発症し、十分な練習ができない。優勝賞金が3600万円と高い「NOBUTA GROUP マスターズGC レディース」では、最終日の1時間前に父親の了さんが「賞金女王よりも体が大事」と棄権を決断した。その試合で優勝したのは古江だった。2週後の「TOTOジャパンクラシック」でも古江は優勝を果たし、一時は独走していた稲見の背後にピッタリとついてきた。

今シーズン、心が折れたときでも、人一倍の練習量と、優勝という結果を安定剤に持ちこたえてきた。それなのに腰痛で十分な練習ができない。3年前から近くで見守ってきた奥嶋コーチはこう振り返る。「練習量で気持ちを抑えてきた。不安をぬぐってきたので、それ(練習ができない)が痛いなーと思っていた」。ところが2週間前の「伊藤園レディス」で優勝する粘りを見せ、古江に約1700万円の差をつけた。

そして最終戦の今大会、古江が単独2位以上に入れば、賞金を逆転される可能性がある。大会の2日目を終わった時点で古江が単独トップ、稲見は23位タイに沈んでいた。このままでは逆転されてしまう。その2日目の夜、稲見は奥嶋コーチに1通のラインを送っていた。『相談できなくて、一人で抱え込んで苦しいです』。

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