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“点で攻める”フェアウェイキープは全英制覇時よりアップ 再現性にはさらに「伸びしろ」も【渋野日向子・今季スタッツ振り返り】 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net

フェアウェイをとらえる精度は高まったが、本人はまだまだ「伸びしろ」を感じる(撮影:佐々木啓)

現地時間の来週12月2日から、来季の米国女子ツアー出場権を争う最終予選会(Qシリーズ)がアラバマ州で行われる。全8ラウンド、計144ホールの長丁場で20位以内に入ると、来年多くの試合に出場できる見込み。そして、ここには渋野日向子も参加する。世界で戦うためにスイング改造を敢行するなど、大きな変化を伴った1年の集大成。それを前に、今季国内ツアーでの渋野のスタッツを振り返ってみよう。今回はフェアウェイキープ率に注目。

渡米直前に撮影!渋野日向子の超最新ドライバースイング【連続写真】

今年着手したスイング改造は「再現性」、「安定性」を求めてのもの。“出たとこ勝負”だったゴルフではなく、狙った位置からグリーンを狙う回数を増やすため、ブレずに貫いてきた。そして今季ツアーでのフェアウェイキープ率は71.0021%。海外遠征もあり規定ラウンドには達していないが、この数字は今季のツアー選手のなかで28位に相当する。

全英制覇などを成し遂げた2019年は67.9460%の41位。これを比べると今季の方が3%強上がっており、一定の成果もうかがえる。だが渋野自身はショット面に関して、「日に日にというか毎ショット毎ショットできた時もあれば、できなかった時もある。完成度とか再現性と言われると半分以下」とまだ納得するには及んでいない。むしろ、そこが「伸びしろ」とも考えている。

今月の「伊藤園レディス」2日目に渋野と一緒に回ったツアー通算50勝の不動裕理は、そのティショットを見て「狙いどころが“あの辺”ではなく“点”で攻めている。私は保険をかけていくことが多いですが、渋野さんを見ていると保険はあまりなかった」と評した。アラバマでもピンポイントに置き所を狙い、来季の米ツアー出場権をもぎとることができるか?

【国内女子ツアー・今季フェアウェイキープ率上位】(25日現在)
1位:酒井美紀 82.8677%
2位:篠原まりあ 79.5721%
3位:吉本ここね 78.8000%
4位:申ジエ 78.5714%
5位:青木瀬令奈 77.4015%
6位:木村彩子 77.3996%
7位:西村優菜 77.1225%
8位:古江彩佳 77.0975%
9位:山下美夢有 76.8473%
10位:稲見萌寧 76.4671%
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渋野日向子 71.0021%

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