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「最後にすがれるのは師」 “振り切れ!”の一言が変えた原英莉花のゴルフ【辻にぃ見聞】 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net

最後まで“振り切る!” 原英莉花が師匠のアドバイスを胸に21年初優勝を飾った(撮影:佐々木啓)

先週の「大王製紙エリエールレディス」は、原英莉花が約1年ぶりとなるツアー通算4勝目を手にした。昨年メジャー大会2冠を達成しながら、今年はここまで未勝利。優勝のあとには「この1年間ずっと苦しくて…自分の思う通りに運べなかった」と涙が止まらなかった。この優勝劇を、上田桃子らを指導するプロコーチの辻村明志氏はどう見たのか。

けっこう貴重 ジャンボと原英莉花のツーショット写真

■「競り勝つ強さ」を久々に見た試合

今年は4日間好天が続き、例年ほどの寒さを感じなかったエリエールゴルフクラブ松山。それでもやはりラフは冬枯れという状況で、先週小祝さくらのキャディを務めていた辻村氏は、「フェアウェイとの差が大きくないし、ラフに入れたからといってィスアドバンテージにはならなかった。伊藤園までのような、ラフでのつっかかりもありませんでした」と、その状況について話す。

実際、原もフェアウェイキープは56ホール中26回で、率にすると46.4%ながら、パーオン率は83.3%(60/72)を記録。グリーンが軟らかくボールが止まりやすいというコンディションも相まって、ラフからでもチャンスを量産した。こうなると平均257.23ヤードでドライビングディスタンス1位をひた走る飛距離は大きなアドバンテージとなる。勝負を決した最終日17番のイーグルも、ギリギリ池ポチャを回避し、ラフからの2打目を8メートルにつけ奪ったものだ。

こういうコースメリットはあったものの、やはりその勝負強さは際立っていた。「ここまでの調子から考えると、例えラフに飛ばしても大丈夫な状況といえど、勝つところまでいけるのはお見事です。トップに抜けた時の強さ、競り勝つ強さを改めて感じました」と、辻村氏もその精神力には驚かされたようだ。

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