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「観に来てくれた人が喜んでくれるのが、喜び」 香妻陣一朗がギャラリーの前で連覇を狙う | ゴルフのポータルサイトALBA.Net

劇的な初優勝から1年 香妻陣一朗がタイトル防衛へ(撮影:上山敬太)

三井住友VISA太平洋マスターズ 事前情報◇10日◇太平洋クラブ御殿場コース(静岡県)◇7262ヤード・パー70>

プロ8年目でツアー初優勝を遂げた香妻陣一朗が、ディフェンディングチャンピオンとして御殿場に戻ってきた。昨年の最終日、1打差3位タイから出た香妻は、首位の木下稜介に1打ビハインドで迎えた18番パー5。ピンまで残り230ヤードの2打目を5番アイアンで打ち、ピンそば20センチにつける会心ショットを見せて、イーグルフィニッシュで優勝を手繰り寄せた。

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1年ぶりに戻ってきても「(18番の)セカンド地点に来るといいイメージが出てくる」とまだ余韻は残っている。「初優勝をした試合なので、他の試合と違った思い入れがあります。先週は感触が良くなかったのですが、今週は練習したらちょっと良くなってきたので、いい形であすを迎えられると思います」。連覇のかかる一戦を前に感触もよくなってきた。

「勝ちたい欲がすごくて」。1年前に初優勝を遂げてから、チャンスがありながらもなかなか2勝目に届いていない。今年9月以降だけでも2位タイが3回ある。「(2勝目の)難しさは感じていないんですけど、優勝争いを続けていくと勝てるチャンスも出てくるのかなと思います」。優勝争いでのパッティングを1つの課題に挙げたが、2勝目を虎視眈々と狙っている。

そしてもう一つの思いもある。昨年は劇的な逆転優勝を遂げたが、コロナ禍により無観客試合で行われたため、スーパーショットでも例年の大歓声はなく、コース内は静寂だった。「やっぱり観に来てくれる人が喜んでくれるのが、僕たちの喜びでもあるので、有観客で優勝したい」。今年は1日5000人を上限として有観客で行われる。思い出の御殿場。今度は大勢のギャラリーを沸かせて、一緒に喜びを分かち合いたい。(文・小高拓)

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