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初の女性会員に直撃! 女性に門戸を広げたPGAの意義と役割 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net

リーダーボード

Pos 選手名 Sco 1 高木 亜希子 +7 2 山本 あいり +15 3 深澤 愛梨 +15 4 中村 英美 +19 順位の続きを見る

初のPGA女性会員4人(大会提供)

初のPGA女性会員4人(大会提供)

日本プロゴルフ協会(PGA)が、ゴルフレッスンなどを行うティーチングプロ会員の門戸を女性に開いたのが2019年。2021年1月に5名の1期生の女性会員が誕生した。そして、今年10月に記念すべき「第1回PGAティーチングプロ女子選手権大会」が開催され、海外在住者を除く4名が参加。高木亜希子がトータル7オーバーで初代女王の座をつかんだ。初のPGA女性会員4人に、会員取得のメリットを聞いた。

ティーチングの資格で女子ツアーを制したといえばこの人!【写真】

1期生の5名は2019年8月に男子に交じって実技試験を受講。総距離は男子よりも500ヤードほど短い女子用の5962ヤードの設定で、2日間のストロークプレーで行われた。実技試験を突破すると11月から約1年間、講習を受けてティーチングプロB級の資格を取得し、21年1月1日に晴れてPGA会員になった。PGAの女性会員は来年1月には3名の2期生が誕生する予定。今年の実技試験を突破した5名が3期生の候補となっている。

初代女王となった45歳の高木亜希子は、もともとトーナメントプロを目指して何度も日本女子プロゴルフ協会(LPGA)のプロテストを受験していたが、「なかなか難しくて…」と19年に断念。「今までゴルフをやってきたので形を残すといいますか、資格、免許の一つとしてPGAの資格を取得しました」。これまでも知人に教える程度のレッスンは行っていたが、PGA資格取得後に千葉県のPGMマリアゴルフリンクスやインドアで本格的にレッスン活動を行っている。「競技者目線でのレッスンをモットーにしています。人前で話すことが苦手でしたが、講習の中でスクール検定などがあり、自分に自信をつけることができました」と講習で学んだことを生かしている。

他の3人もトーナメントプロの道をあきらめて方向転換している。2年前までLPGAのプロテストを受験していた31歳の山本あいりは、「独学でゴルフをやってきたので、講習は全部ためになりました。お客さんに『普通ってなんなの?』と聞かれても、基本を応えられるようになり、シンプルにレッスンするようになりました」。フィリピンなどツアープロライセンスを持つ39歳の中村英美は「海外ではレッスンの仕方やノウハウを教えてもらうことはなかったので、お客様に対しての接し方とか含めて、ティーチングのことを勉強させてもらいました」。教えるプロとしての基礎を身に着けてレッスン活動を行っている。

興味深かったのは静岡県内でほぼ毎日レッスンを行っている31歳の深澤愛梨だ。「PGAの資格を取得してから、周りのゴルフ場や練習場の受け入れてくれる体制が変わりました」。22歳で本格的にクラブを握った。しかし、「1年間、仕事もしないで練習しても、経験豊富な若い子にはかなわない」と26歳で教える道に進む。最初は練習場やゴルフ場にレッスンの使用をお願いする立場だったが、PGA資格取得後は、逆にお願いされてレッスンをするようになったという。「レッスンするならこの資格以外ないでしょうね」。PGAという肩書は周囲からも認められやすいという。

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