今季の最多勝パター、女子ツアーと男子ツアーでどう違うのか?

女子の最多勝は『トラスTB1』。男子ツアーでもこれは同じ!?

コロナ禍で2020年と統合した長いシーズンもいよいよ終盤。高額賞金試合が重なる実りの秋を迎え、国内男女ツアーの「パットイズマネー」がどんな状況なのか。女子が8勝した稲見萌寧の『トラスTB1』なことは自明だが、男子ツアーの状況とどう違うのか? まずは2020年から23試合を消化した国内男子ツアーの最多勝ブランド、モデルを見てみよう。
▶▶▶長いシーズンも終盤。この秋話題のツアーギアとは?

【国内男子ツアー、勝数上位ブランド】
1位——16勝 オデッセイ
2位——4勝 PING
3位——3勝 スコッティ・キャメロン

【最多勝モデルは2勝ずつで1位タイ】
オデッセイ『ホワイトライズ iX #3SH』(星野陸也)
オデッセイ『ホワイトホット2-BALL BLADE』(岩田寛、片岡尚之)
オデッセイ『トライホット 3 iX プロトタイプ』(木下稜介)
オデッセイ『WORKS CRUISER V-LINE』(S・ノリス)
オデッセイ『O-WORKSツアー DOUBLE WIDE』(S・ビンセント)
・[▶▶▶ PGAツアーもJGTOツアーも、マレット型の『ファントムX』が加速!]()

ご覧の通り、男子ツアーはオデッセイが勝利数で圧倒。また、既報の通り、グリーンスピードが速くなることでスコッティ・キャメロンのマレット型『ファントムX』シリーズの使用者が増えているが、優勝パターの形状もその傾向通りと言えるだろうか。23試合中、大小マレット型が16勝で、ブレード型は7勝だった。では、国内女子ツアーの状況もおさらいしておこう。

【国内女子ツアー、勝数上位ブランド】
1位——20勝 オデッセイ
2位——14勝 テーラーメイド
3位——3勝 PING

【国内女子ツアー、勝利数トップ3】
・8勝/テーラーメイド『トラスTB1』(稲見萌寧)
・3勝/オデッセイ『ホワイトホットOG #7S』(西村優菜)
・3勝/オデッセイ『ストロークラボTEN』(古江彩佳)

三角ネックの[オデッセイ]()の20勝だった。また、稲見の『トラスTB1』を含め、ブレード型に分類できるものが27勝で、大小マレット型が19勝と、こちらは国内男子ツアーと逆の勝数配分となっていた。

ちなみに、昨季のPGAツアーでは51試合中、最多勝はスコッティ・キャメロンの18勝([テーラーメイド]()8勝)と、ツアーによって優勝パターの傾向が異なる点が興味深い。賞金レースが激化する中、使用パターに変化があるか、引き続き各ツアーのグリーン上に注目したい。

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