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PGAツアー“スーパーシーズン”を振り返る【ジョーダン・スピース編】 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net

4年ぶりの優勝を手にした今季 スピースが見事なカムバックを果たした(撮影:GettyImages)

もしPGAツアーに“カムバック賞”があったら、今季は間違いなくジョーダン・スピース(米国)が選出されただろう。元世界ランキング1位のスピースは、4年間の未勝利を乗り越え今年4月に行われた地元テキサス州の「バレロ・テキサス・オープン」で勝利。見事な復活を果たした。

これが4年ぶりに優勝カップを手にしたスピースの姿

2017年7月に「全英オープン」を制した以降、単に未勝利だっただけではない。20年はフェデックスカップランキングで107位に沈み、17試合でトップ10はわずかに3大会。昨年9月に20−21年シーズンが開幕した時に67位だった世界ランキングも、今年1月末の「ファーマーズ・インシュランス・オープン」で予選落ちをすると92位まで後退した。

不振が取り沙汰された時も、「もしこのまま僕のゴルフキャリアが終わったとしても、すばらしい成績を残せたと思う」と、15年の「マスターズ」、「全米オープン」、そして17年の全英を制しメジャー3勝を挙げた事実は誇った。それでもやはりひさしぶりの勝利を手にした後には、「本当にタフな4年間だった。周りの人は、みな僕が復活できると信じてくれたけど、僕は自分を疑うこともあった…」と苦しかった胸中を語っている。

パットの名手だったスピースの不振はもともとパッティングの不調から始まった。そしてそれがティショットへと波及。昨年は平均飛距離が301.6ヤードで55位だったが、フェアウェイキープ率は52.14%で181位と低迷した。今季ティショットも多少向上したが、やはりパッティングの復調が復活へとつながった。

2月の「ウェイスト・マネジメント・フェニックス・オープン」で4位に入ると、以降は好調を維持。「アーノルド・パーマー招待」で4位、そしてマスターズ前週についに4年ぶりの勝利をつかんだ。さらにその翌週は最も得意としているマスターズで3位に入ると、ふたたび地元テキサス州フォートワースで開催された「チャールズ・シュワブチャレンジ」で2位。今季最後のメジャーとなった全英オープンでも2位になるなど、かつての強さを取り戻した。

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