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稲見萌寧はバックスイングとダウンスイングの形が同じ!? 正確アイアンの秘密がここにあり! | ゴルフのポータルサイトALBA.Net

稲見萌寧は手先を使わずに体の回転で振るから、バックスイングとダウンスイングの形が似ている

東京五輪で日本ゴルフ界史上初の銀メダル獲得の快挙を成し遂げた稲見萌寧。全世界が注目する大舞台で安定したプレーを支えたのは、ティショットのフェアウェイキープ率。そして自身も生命線と話すアイアンショットだった。その正確性のコツを8月26日発売のゴルフ雑誌ALBA827号の「女子プロアイアン連続写真」のなかでツアープロコーチの石井忍が分析している。

体の回転で振るドリルで目指せ!稲見萌寧【写真】

「稲見選手のスイングの特長は、手元の減速感がないこと。手元を止めて、ビュン!とシャフトを走らせるのではなく、しっかり体でクラブを運んでいます。テークバックとダウンスイングの形がよく似ていることからも、そういえると思います。グリップエンドがインパクト、フォロースルーでも距離感を変えずにベルトのバックルに向いています。つまり、器用な手先を使わず、体の大きなパーツでコントロールするから、東京五輪のような緊張する場面でもスイングの再現性が高いのです」

たしかに、体の回転が止まり、手と体の動きがバラバラになり、いわゆる“手打ち”スイングでは、特にプレッシャーがかかる状況になるほど、腕の力が入り過ぎて、ヘッドの動きやスイングプレーンが不安定になり、ミスショットにつながってしまう。

そんな稲見のようなスイングを目指すためのドリルを石井忍が教えてくれた。「クラブの真ん中付近のシャフトで握り、ブリップエンドをおヘソにつけて素振りしましょう。腰から腰までのハーフスイングでOK。おヘソとグリップエンドが離れないように体を回してください。手先の余分な動きを制御しながら体の回転だけでスイングすることができるようになります。この感覚を身につけて普通にグリップして素振り、そして打つ。これを繰り返すことで、再現性の高いスイングが身につきます」。

そのほか今号では、稲見と賞金女王を争う小祝さくらのフットワークや、スイング改造した渋野日向子の腕の動きなど、今をときめく女子プロ10人のアイアン連続写真を石井忍が解説。本格ゴルフシーズンを前に、アイアンの調子を整えたいゴルファーには、力みのない女子プロのスイングは参考になりそうだ。

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