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稲見萌寧銀メダル立役者の一人 服部道子が全米を制した16歳の夏【名勝負ものがたり】 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net

16歳で全米アマを制した服部道子(撮影:GettyImages)

歳月が流れても、語り継がれる戦いがある。役者や舞台、筋書きはもちろんのこと、芝や空の色、風の音に至るまで鮮やかな記憶。かたずをのんで見守る人々の息づかいや、その後の喝采まで含めた名勝負の数々の舞台裏が、関わった人の証言で、よみがえる。

これが稲見萌寧が獲得した銀メダルだ!【拡大写真】

今回たどるのは、1985年全米女子アマチュアゴルフ選手権に史上最年少16歳(当時)で優勝し、歴史を作った服部道子の記憶。ジェンセン・キャッスル(米)の優勝に終わったばかりの今年の大会からさかのぼること36年。東京五輪女子チームヘッドコーチでもあった服部が、36年前に思いを馳せる。

日本からたった一人でやってきた16歳の少女が、全米のつわものたちを次々と倒していく。1985年、史上最年少(16歳=当時)で服部が全米女子アマを制したビッグニュースの序章は、すでに前年、始まっていた。

1984年6月、愛知淑徳高校1年生だった服部は、15歳9か月の史上最年少(当時)で、日本女子アマチュアゴルフ選手権に優勝。3か月後には日本代表としてロイヤルホンコンGC(香港)で行われた世界アマに参戦した。団体戦で男子が優勝したこの年、女子は団体戦で4位。服部はチームを引っ張り、個人戦9位。その資格で翌年の全米女子アマ出場権を獲得していた。

明けて85年。高校2年になると、6月には日本女子アマ連覇。8月には329人がエントリーした大舞台、全米女子アマに挑んだ。

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