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稲見萌寧の飛んで曲がらないドライバーの秘密 「右足の使い方は“パンチ”と似ています」 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net

稲見萌寧は右手で左側にパンチを出すときの右足の動きを、スイングに取り入れている(撮影:福田文平)

正確無比なショットを武器に今年5勝を挙げ、破竹の勢いで東京五輪出場権まで掴み取った稲見萌寧。そんな21歳は飛距離の指標となる『ドライビングディスタンス』と、曲がらない指標となる『フェアウェイキープ率』の順位を合算した『トータルドライビング』の部門で現在5位と、昨シーズンの14位から順位を上げた。7月8日(木)発売のゴルフ雑誌ALBA824号では、稲見の飛んで曲がらないドライバーの秘密に迫っている。

頭がまったく動かない! 稲見萌寧のドライバーショット【連続写真】

稲見のドライバースイングのときの体重移動を分析してみると、アドレスでは50対50の体重配分で足裏全体に体重をかけ、トップでは右足に73%体重が乗る。同時に右足カカトと左足ツマ先に前後の体重移動も行っているから、頭が動かずスエーしない。

ひと昔前までは、「インパクトで左に8割体重を乗せろ」と言われたが、稲見はダウンスイングの中間地点で左45%、右55%の体重配分になり、インパクトでは左15%、右85%の右足体重で打っていることがわかった。これを本人は「右足は蹴るのではなく粘る」と表現する。上体が左に突っ込まないから、インパクトでも頭の位置が動かず、いわゆる『ビハインド・ザ・ボール』の形で遠心力が使えるわけだ。

このオフからトレーニングにキックボクシングを取り入れている稲見。この右→左→右と動く体重移動について「右足の使い方はパンチと似ています」と明かした。

「右手で左側にパンチを出すとき、右足を蹴らずに内側にネジって押し込むと強いパンチが打てるんです。私はこれをゴルフスイングでも実践しています。スイングを写真で見ると右足で蹴っているように見えますが、そうすると右ヒザが前に出て振り遅れてしまうんです」(稲見)

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