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三者三様の心模様 最後まで冷静に攻めたキム・ソンヒョンがツアー初V | ゴルフのポータルサイトALBA.Net

リーダーボード

Pos 選手名 Sco 1 キム・ソンヒョン -13 2 池田勇太 -12 稲森佑貴 -12 4 小野田享也 -11 片山晋呉 -11 6 岩田寛 -10 7 J・チョイ -9 8 大槻智春 -8 9 今平周吾 -7 木下裕太 -7 順位の続きを見る

大混戦の日本プロ 若き飛ばし屋ソンヒョン(左)がビッグタイトルをつかんだ

大混戦の日本プロ 若き飛ばし屋ソンヒョン(左)がビッグタイトルをつかんだ(撮影:上山敬太)

<日本プロゴルフ選手権 最終日◇4日◇日光CC(栃木県)◇7236ヤード・パー71>

“トーナメントあるある”ではないが、最終組全員が優勝争いに絡むことは少ない。なぜか1人か2人、脱落するのだ。しかし、今大会は16番ホールを終了した時点で池田勇太、稲森佑貴、そしてキム・ソンヒョン(韓国)ら最終組の3人が首位タイに並ぶという珍しい展開だった。

誇らしげにトロフィーを掲げるキム・ソンヒョン【大会フォト】

だれが優勝してもおかしくない状況。そこに微妙な駆け引きが存在した。まず17番パー4で池田がティショットでフェアウェイをキープしながら、2打目をグリーン左に曲げてしまう。距離と風向きと雨の影響を計算したが、結果的に力が入ってしまった。「あそこでグリーンに乗せられなかった時点でありえないです」と振り返るほど、池田にとっては痛恨のミスショットとなった。ラフからのアプローチはピンを4メートルほどオーバー。それを沈め切れずにボギーを叩く。

同じホールで稲森はフェアウェイからピン4メートルにつける。「18番パー4は462ヤードと長い。雨で下が濡れていることを考えればこのホールでバーディを奪わなければ……」と考えた。しかし、無常にもカップの縁でボールが止まる。「上りのスライスでしたが、外せないと思い、ラインを意識しすぎたのが失敗でした。予想以上に手が動かなかった分、ショートしましたね」と、パーに終わる。

ソンヒョンはパーセーブし、勝負は最終18番パー4にもつれ込む。ここで稲森はフェアウェイをキープしたが、曲げたくないあまり振り切れなかったことが裏目に出る。ピンまで220ヤードも残してしまったのだ。3番ユーティリティで放たれた2打目はフェースの芯でとらえたものの、雨で濡れたフェース面の上でボールが滑り、右へ大きく曲がる。40ヤードの難しいアプローチを残した時点でパーセーブの確率は一気に低下した。

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