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2年前は試合に出られず“崖っぷち” わずか7試合のチャンスをものにした稲見萌寧【リランキング泣いた人・笑った人】 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net

絶好調の稲見萌寧も2年前はリランキング組だった(撮影:佐々木啓)

2021年の公式戦初戦「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」が5月6日に開幕する。メジャー覇者を争うビッグトーナメントだが、その裏でもう1つし烈な戦いが繰り広げられる。それが今後の出場権争いだ。同大会終了後には、非シード選手を対象に出場権を見直すための「第1回リランキング」が実施される。それを前に、制度が導入された過去2シーズンのなかから、リランキングにまつわる“泣き・笑い”を紹介する。

稲見萌寧はアプローチも劇的向上 教書通りの寄せをどうぞ【連続写真】

2週連続優勝など、今季5勝、今年だけで4勝を挙げる活躍を見せる稲見萌寧。正確なショットを武器に、すっかりと女子ツアーの中心選手となった。だがわずか2年前の19年シーズン開幕時は、苦しい立場に置かれた選手の一人だった。

前年の18年にテスト合格を果たしプロ転向。しかし同年末に行われたQT(予選会)では、静岡県の葛城GC宇刈Cで行われた3次で敗退した。最終的なQTランクは103位。レギュラーツアーに“自力”で出場することは難しい状況だった。

現に19年の前半戦で、稲見が出場した試合は17試合のうちわずか7試合。そのうち3試合は予選落ちを喫したが、それ以外では著しい活躍をみせた。「Tポイント×ENEOS ゴルフ」9位タイ、「パナソニックオープンレディース」5位タイ、「中京テレビ・ブリヂストンレディス」3位タイとトップ10入りが3度。この結果、第1回リランキングまでに約1012万を稼ぎだし、出場優先順位が大幅にアップ、その後は継続的に試合に出られるようになった。

さらに、勢いそのままに、同年7月の「センチュリー21レディス」でツアー初優勝。最終的に7187万3338円を稼ぎ出し、賞金ランク13位でシード選手の仲間入りを果たした。その年のシーズン終盤に話を聞いた時には、「前半戦はしんどかったです。でも後半戦に入って優勝もできて、シードが決まったということもあり、迷わず、置きにいかないゴルフができました」などと激動の1年を振り返っていた。

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