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ジャンボに競り勝った瞬間はいまでも… 高橋勝成を“鬼”にした一戦【名勝負ものがたり】 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net

リーダーボード

Pos 選手名 Sco 1 金谷拓実 -10 2 木下稜介 -9 3 中島啓太 -8 4 大岩龍一 -7 阿久津未来也 -7 大槻智春 -7 7 川上優大 -6 小林伸太郎 -6 石坂友宏 -6 G・チャルングン -6 順位の続きを見る

87年当時の高橋勝成

87年当時の高橋勝成(撮影:ALBA)

歳月が流れても、語り継がれる戦いがある。役者や舞台、筋書きはもちろんのこと、芝や空の色、風の音に至るまで鮮やかな記憶。かたずをのんで見守る人々の息づかいや、その後の喝采まで含めた名勝負の数々の舞台裏が、関わった人の証言で、よみがえる。

ジャンボ全盛期のスイングは超アッパー?【連続写真】

第8回は1987年日本プロゴルフマッチプレー選手権。3試合連続優勝のかかった絶好調の尾崎将司を、エクストラホールまでもつれ込んで撃破し“マッチプレーの鬼”と呼ばれるようになった高橋勝成が振り返る。

最初から最後まで、いや、34年の歳月を経てさえ高橋は勝ったという実感を持っていない。「今でも勝ったという感覚は一切ないんです。実力じゃない。ジャンボさんのミスでそうなっただけ」。穏やかに、だがきっぱりと口にする。

2年前に1度優勝している大会で、高橋は、1回戦で金井清一と22ホールを、2回戦では倉本昌弘と19ホール、いずれもエクストラホールにもつれ込む激戦で勝ち進んだ。日大の後輩、藤木三郎との3回戦は4&3。準決勝では中村忠夫に6&5の大勝で勢いに乗り、順調に決勝に進んだジャンボと36ホールの決戦に挑んだ。

「ジャンボさんとはとにかく格が違う。ドライバーを打てば30ヤードくらい置いて行かれるし、セカンドショットのクラブは2番手くらい違う。ジャンボさんは全ホールでバーディを獲って来るような印象がありました。だから勝とうとは思っていない。(引き)分けて行って最終ホールまで行きたいな、という気持ち。どこまで食いついて行けるかが大事だと思っていました。ショートパットだけは絶対にはずさないつもりでプレーしました」

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