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ミケルソンとデシャンボー、オーガスタ攻略へ、異なるドライバー戦略

ギアへの探求心が強い2人。それぞれのドライバー戦略も個性的です

<マスターズ 事前情報◇7日◇オーガスタ・ナショナルGC(米ジョージア州)◇7475ヤード・パー72>

いよいよ開幕直前、フィル・ミケルソンブライソン・デシャンボーが練習ラウンドを共にし、それぞれ特徴的なドライバーが確認できる。まずは、デシャンボー。複数報道がある通り、R&A適合リストに登録されたばかりのコブラ『King Radspeed(Version5)』の調整を重ねている。

■デシャンボーの新プロトに鉛5枚!?

画像で目を引くのは、そのヘッドの変わり果てた姿。適合リストにあるものとは違い、ソールにフェース側から後方に放射状に伸びた鉛3枚。かなりの広範囲だが、これだけではない。クラウン側にもフェースから後方まで真ん中に1枚、ヒール側にも1枚。こちらも広範囲で、いったい合計何グラムを追加したのか。

今季の最速ヘッドスピードが138.39mph(61.86m/s)にも達するため、PGAツアー平均の114mph(50.96m/s)よりヘッド重量が増しても問題ないことは分かる。そして、ヘッドスピードが増すほど、同じフェースの開きでも到達した先の曲がりは大きくなるもの。デシャンボーのスピード領域では特殊なヘッドが必要なことは間違いなさそうだ。

■ミケルソン、再びドライバー二刀流!?

過去に『フランケンウッド』の投入やドライバー二刀流など、オーガスタ攻略に成功しているミケルソン。練習ラウンドでは『GBB』フェアウェイウッドのプロトタイプだろうか、真っ黒な見慣れぬヘッドを振り抜く姿が確認でき、本人もミニドライバー投入を明かしている。

「オーガスタでは、いくつかのキーショットを打つことになりますが、それらをうまく使うようにしています。いくつかのホールでは、パー5の開けた場所を利用するために、非常に高い爆弾を打ちたくて、私は以前から使う47.5インチのドライバーを持っています。1、8、2番のバンカーを越えるために、320、325飛ばそうとしています。4番と17番の丘の上に上がるためには315プラスで飛ばせることも重要。

もう一つは、ローカット用。低空飛行の右から左へのショットも打ちたいから、10番や13番のティショットにも必要になる。また、8番パーのセカンドショットや、5、7番などのティショットにも必要になるかもしれません。風の影響を受けないように木の下にボールを置いておきたい時、2本目のウッドはミニドライバーのようなもので、25年前のドライバーのようにヘッドが小さいですが、44インチでも地面から打ちやすいです」(フィル・ミケルソン

1つの新プロトタイプの調整で、誰もが真似できない長距離から攻略を目指すデシャンボー。そして、ホールに応じて長尺とフランケンウッドのバージョン2のようなものを使い分けるミケルソン。どちらも超個性的なギアからのアプローチで、グリーンジャケット獲得を目指す。

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