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生き残っていたからこそ、訪れた勝利【舩越園子コラム】(No.169677) | ツアーニュース | ツアー情報 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net|GOLF情報

ホーシェルがビッグタイトルを手にした(撮影:GettyImages)

2年ほど前、日本の大手メディアの役員を務めている友人と食事をした際、彼がしみじみ口にした言葉が、私の頭の片隅で、いつも木霊(こだま)していた。

「生きていることが一番すごい。生き残っていることが一番強い」

日本でも海外でも、さまざまな修羅場を経験し、見聞を重ねてきた彼の言葉には、それなりの重みが感じられた。

そして今週の世界選手権シリーズ、デル・テクノロジーズ・マッチプレーを眺めながら、その言葉を何度も反芻(はんすう)した。

歴史を遡れば、この大会が創設されたのは1999年だったが、初開催の際は人気選手たちが1回戦から軒並み敗退し、ジェフ・マガートとアンドリュー・マギーという地味な選手どうしの決勝マッチは、ギャラリーもまばらで、TV中継の視聴率も取れず、「大失敗の大会」などと揶揄された。

大物選手が早々に姿を消す傾向はその後も続き、「呪われた大会」とまで言われた。2003年と2004年にタイガー・ウッズが連覇し、初めて明るい光が差し込んだが、その後も上位に進出する選手たちの顔ぶれはなぜか地味で、大会スポンサーもアクセンチュア(旧アンダーセン・コンサルティング)からキャデラック、デルと様変わりした。

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