「スイングは崩さずにスピードを出す」。石川遼が“課題”の成果を感じた18Hのティショット
スイング改造で一旦失ったスピードを取り戻し始めた石川遼(撮影:GettyImages)
<ザ・ホンダ・クラシック 2日目◇19日◇PGAナショナル・チャンピオン・コース(米フロリダ州)◇7125ヤード・パー70>
米国男子ツアーの「ザ・ホンダ・クラシック」2日目。ツアー屈指の難コースで行われている戦いに挑戦している石川遼は、第2ラウンドで予選敗退となったが、コーチと取り組んできたスイング改造の“課題”に関して成果を感じる部分もあったと言う。「ソニーオープン」で平均飛距離は297.6ヤードだったが、今大会では304.1ヤードを記録。
「今まで自分が出来なかったこと、例えば18番であのラインのバンカーを超えるというのは去年無かったイメージで、飛距離も少しずつ出てきていると思います。スイングは崩さずに飛距離を伸ばす、スピードを出すことがソニーオープンからの課題でしたが、成果を感じられました」(石川遼)
Tour Cast 3Dでその18Hのデータを抽出してみよう。ちなみに、既報のとおり今年から石川遼は『EPIC MAX LS』と『Tour AD HD』の7Xにドライバーを変更している。▶▶▶石川遼の新『EPIC』を激写! ヘッド、シャフトを一新し「試合でも使う予定です」
・ヘッドスピード118mph(52.75m/s)
・ボールスピード178mph(79.57m/s)
・スマッシュファクター1.51
・スピンレート2572rpm
・高さ125ft(38.1m)
バンカーの左端を越すのに必要なキャリーは322ヤード、やや右サイドから越えた石川のキャリーは300ヤードを越えており、トータル330ヤードを記録していた。このホールの他にも、13Hで336ヤード、9Hで316ヤード、8Hで313ヤード、6Hで333ヤードと、スイングの型を崩すことなくスピードを出す課題に一定の成果を見出せたことは頷ける。
スイング改造はまだ道半ば。一旦、形を求めて飛距離を失うリスクも承知で挑んできた中、昨年とは違う状況に納得度を深めつつ、また階段を一歩ずつ登っていく。
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