発足時はわずか2試合 ツアー発展への30年間の軌跡【21年ステップ丸わかり】(No.169007) | ツアーニュース | ツアー情報 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net|GOLF情報
2018年は河本結が4勝を挙げて賞金女王に輝いた(撮影:GettyImages)
3月23、24日の日程で行われる「ラシンク・ニンジニア/RKB レディース」から、国内女子ゴルフのステップ・アップ・ツアーも2021年のシーズンがスタートする。レギュラーツアー同様、昨年との統合で1.5年の長丁場となるが、そんな20—21年シーズンの見どころは? さまざまな視点から、ステップ・アップ・ツアーをひも解いていく。今回は、ツアーのこれまでの歩みを振り返る。
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『JLPGAツアーに出場資格を持たない選手および新人を対象に、試合経験を積ませることによる育成・レベルアップを目的』とし1991年に発足したステップは、昨年30周年という節目を迎えた。当初2試合からスタートしたツアーは、その後、微増・微減を繰り返しながら発展していった。
05年には、試合数が前年の倍となる12試合にまで増加し、ここで初めて二桁に。そこから再び試合数が一桁台にまで落ち込む年もあったが、17、18年にここまでのピークとなる21試合開催と盛り返した。昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止が相次ぎ、当初18試合が予定されたが最終的に8試合の開催にとどまった。そして今年は14試合が予定されている。
11年に小林浩美が日本女子プロゴルフ協会の会長に就任すると、「世界で活躍できる選手の育成」を旗印にレギュラーツアーで4日間大会を増やす流れを推進。それは2日間大会がメインだったステップにも影響を及ぼし、3日間競技が増加していった。そして、3日間大会が10を越えた17年にはロレックス・ランキング対象ツアーに“昇格”。ここでの活躍が、世界ランキングに反映されることになった。
今年の賞金総額は3億500万円。ピークだった18年の4億3000万円には及ばないものの、コロナ禍のなかでも選手が“試合経験を積む”場はしっかり与えられる。18年の賞金ランキング1位・河本結のようにステップ→即レギュラーで活躍という選手も増え、今後ますますツアーが担う役割は大きくなっていきそうだ。
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