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原発被害を受けたいわき市ゴルフ場の復興【震災から10年 ゴルフ界の歩み】 #あれから私は(No.168608) | ツアーニュース | ツアー情報 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net|GOLF情報

池からミズが流出した(コース提供)

10年前に起きた東日本大震災ではゴルフ場も甚大な被害を受けた。特に福島県いわき市のゴルフ場は自然災害だけでなく、福島第一原発事故の人的災害も受けるなど閉場するゴルフ場が相次いだ。

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コースやクラブハウスへの物理的な被害にくわえ、放射線の風評被害をどう乗り切ったのか。当時の状況などをトーナメント開催実績も多い同市の五浦庭園カントリークラブに聞いた。

いわき市勿来(なこそ)にある五浦庭園カントリークラブは、中嶋常幸の父・巌氏が設計したチャンピオンコースで数々のツアーが行われている。震災の翌年2012年には、国内女子ツアー「大王製紙エリエールレディスオープン」、昨年もコロナ禍での有観客試合で話題を呼んだ、男子エキシビショントーナメント「ISPS HANDA コロナに喝!! チャリティーレギュラートーナメント」の会場を務めた。

大王製紙エリエールレディスオープン最終日は1万1115人のギャラリーがつめかける盛況ぶり。支配人の小野勝哉さんは、「沈んでいる地元に一時的でも明るい話題を提供できたのでは」と振り返る。

同カントリークラブは浜通りに位置し、原発から車で1時間ほどの場所にある。小野さんによれば震災の影響で近隣のゴルフ場は7件が閉場、ゴルフ場スタッフがリストラにあうなど生活に窮する関係者が多く出た。昨年はコロナ禍で地域のゴルフ場を見ても営業が厳しい時期もあり、震災当時と重なる部分があると話す。また、風評被害についても「当時は放射能を持ってくるな!みたく、いわきや福島ナンバーの車が都内など走ると差別を感じました。今は都内の人が当時の福島の立場になっているのではないでしょうか」と思いをめぐらす。つらい経験があるだけに、感染者の多い地域からの来場者に理解を示し、「対策をして来てくださると思っていますから歓迎です」と加えた。

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