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上田桃子の前で見せた覚悟 小祝さくらに宿る言葉の力【辻にぃ見聞】(No.168353) | ツアーニュース | ツアー情報 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net|GOLF情報

姉弟子と妹弟子 良い関係が築かれている(撮影:米山聡明)

国内女子ツアーの2021年初戦「ダイキンオーキッドレディス」は小祝さくらの逆転優勝で幕を閉じた。1年3カ月ぶりにギャラリーが入り、熱狂の渦に包まれた沖縄決戦をなぜ道産子は勝つことができたのか。その小祝を指導する辻村明志コーチが分析する。

このオフにレベルアップ!小祝さくら最新ドライバーショット【連続写真】

■オフに磨いたウェッジの距離感と偶然も重なったコーライ芝制覇

西郷真央が初日に「64」を叩き出して、首位を守り続ける展開となった今大会。小祝さくらが単独首位に立ったのは72ホール目、つまり最終ホールだった。その18番は492ヤードのパー5。ここで首位に並ぶ小祝と森田遥はともにレイアップを選択。同じような残り60ヤード前後の地点から3打目勝負に。約3メートルにつけながらも決められなかった森田に対し、小祝は約1メートルにつけてバーディ。プレーオフとなることなく勝負を決めた。

同じパー5の11番ホールでも似たような60ヤードの距離につけてバーディを奪っていた小祝。辻村氏は「全体的に昨年よりもレベルアップしていますが、100ヤード以内の精度はこのオフの成果の1つです。小祝さんはショットでゲームをつくるタイプの選手ですが、そこだけが良くなってもダメ。パッティングとアプローチにも力を入れました」と明かした。

「このオフは千葉にいても合宿で宮崎にいても、毎日、60から80ヤードまで10ヤード刻みに目印を置いて、芝、マット、土で満遍なく距離感をつかむべく徹底して練習しました。しかも練習球ではなく、本番のボールでやりました。さらに宮崎合宿の最終クールではチームの上田桃子さん、永井花奈さんとともにラウンド中に毎ホール100ヤード以内の勝負をさせて、コースでの見た目での距離感、勝負勘を養いました。ウェッジを4本にしたりしていますが、そういったギアや打ち方だけでなく、“体に距離を染みこませる”ことを徹底的にやりました。小畑貴宏キャディも合宿に来てくださり、その姿を見ていました。その成果が出たのだと思います」(辻村)

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