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ジャンボの最年長V記録の裏で… 不発だった藤田寛之の“林越え”【名勝負ものがたり】(No.167987) | ツアーニュース | ツアー情報 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net|GOLF情報

今から19年前 ANAオープンで死闘を演じて敗北した藤田寛之(撮影:ALBA)

歳月が流れても、語り継がれる戦いがある。役者や舞台、筋書きはもちろんのこと、芝や空の色、風の音に至るまで鮮やかな記憶。かたずをのんで見守る人々の息づかいや、その後の喝采まで含めた名勝負の数々の舞台裏が、関わった人の証言で、よみがえる。第2回は、藤田寛之の敗戦の記憶をたどる。2002年「ANAオープン」で挑んだ相手は、尾崎将司。当時、ツアー2勝の33歳にとって、とてつもなく大きな存在との勝負だった。

ジャンボ(尾崎)、ジェット(尾崎)、そしてビッケ(藤田)【写真】
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明暗を分けたのは17番のセカンドショットだった。最終日、最終組でジャンボ相手に互角の勝負を繰り広げ、トータル17アンダーで首位に並んで迎えた勝負どころのパー5だ。

この日、トータル14アンダーで首位のジャンボに対し、藤田は1打差でジャンボの次弟、健夫を交えた3人の最終組だ。戦いは、早々にジャンボVS藤田のマッチプレーの様相を示し、バックナインに突入する。

13番パー3で奥からボギーを叩いたジャンボに対し、藤田は1.8メートルを沈めてバーディ奪取。トータル17アンダーとして、単独首位に立つ。16番バーディのジャンボが首位に並び返し、迎えた17番は、3打目地点から左に大きくドッグレッグする札幌ゴルフ倶楽部輪厚コース名物のパー5だ。

満を持したジャンボのティショットは右へ。白樺の木の手前、根元に近い位置という大ピンチだ。対照的に藤田は、フェアウェイ真ん中の最高の位置へとボールを運ぶ。

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