なぜ陰性が確認されていないのにコースに入れたのか? 大会事務局は「一部のセクションで徹底できていなかった」(No.167708) | ツアーニュース | ツアー情報 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net|GOLF情報
大会前日、会場は立ち入り禁止に(撮影:村上航)
<ダイキンオーキッドレディス 事前情報◇3日◇琉球ゴルフ倶楽部(沖縄県)◇6561ヤード・パー72>
3日、大会事務局から大会関係者2名がPCR検査で陽性と判明し、大会前日となる3日の練習日は、終日、コースへの立ち入りが禁止となった。その後の大会事務局の発表で、陽性者の1人は仮設物の施工業者と判明。その作業者は2月27日及び3月2日の2日間コースで業務を行っていたため、JLPGAは大会会場の消毒作業や濃厚接触者の洗い出し作業に追われた。なぜこのような事態が起こったのか?
本来、選手やキャディ、ツアーレップやメディアも含め、事前にPCR検査を受けて、陰性が確認されないと、コースには入れない決まりになっている。陽性者の1人は、2月26日にPCR検査を行い、27日に陽性判定が出た。本大会の業務に携わる前だったため、会場には来場していない。また、陽性反応が出たもう1人は、2月27日のPCR検査では、28日に再検査の判定が出た。まだ陰性が確認されていない状態で3月2日にコースで作業を行い、夜に陽性が判明した。
検体不足での再検査自体は、昨年も何度かあった。開幕戦の「アース・モンダミンカップ」では、大会関係者821人のうち、4人が再検査に。その4人に発熱などの症状はなく濃厚接触者も確認されなかったが、念のために大会会場の消毒作業が行われた。その後の検査で3人は陰性を確認。1人は判定不能となったため、大会への関与を控える措置がとられた。
また、次戦の「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」でも2人が再検査となり、2度目のPCR検査でいずれも判定不能だったため、以降は大会に関わることはなかった。「ニトリレディス」でも1名が再検査となっている。いずれの大会でも、練習日や大会自体のスケジュールに大きな影響はなかったものの、陰性の判定が出る前にコースに入れたことは問題視されていた。今年はそこを徹底しようとしていた矢先に、陽性者が出た形となる。
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