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“15本目のクラブ”を持つ西村優奈、“畑岡似”の古江彩佳 名コーチが見た注目女子プロ(No.166238) | ツアーニュース | ツアー情報 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net|GOLF情報

ナショナルチーム出身の西村(左)と古江(右)

2020年は、男女ともに若手選手の活躍が際立つ1年となった。特にここ数年で目覚ましい実績を残しているのが、ナショナルチームメンバーの経験がある選手たち。男子では金谷拓実、中島啓太、女子では古江彩佳、西村優菜らを筆頭に、アマチュアの世界大会をはじめ、プロツアーでも優勝、そして優勝争いを演じてきた。

古江彩佳のスイング【連続写真・正面後方】

2015年からナショナルチームのヘッドコーチとして選手たちを導いてきたガレス・ジョーンズ氏に、今もっとも注目を集める女子プロたちについて聞いてみた。

■畑岡奈紗は、トレーニングに関して地球上でもっともストイック
「女子で、海外で成功している選手のひとりは、もちろん畑岡選手。彼女は米国で戦って、上位に入ることに完璧に専念できている。技術を高めるとともに、体を鍛えることに注力している。

全員に同じやり方が通用するとは思わないが、シーズンを通して力やスピードを維持し、ケガをしない体を作ることは大事。日本の選手が適切な指導を受け、トレーニングを行いながら戦う習慣を作ることができればどんどん強くなる。

古江選手は少し畑岡選手に似ているが、畑岡選手ほどフィットネスジムで努力できる選手は、この地球上にはいない(笑)。そういった意味で、古江選手にも伸びしろはまだあると思う」

■実は会話を続けるのが難しい? 古江の強みは内に秘めたメンタリティ
「古江選手は、口数が少なく物静かで、実はコーチとしては会話を続けるのが難しい選手(笑)。最初の12カ月を振り返ると、たくさん話しかけても『うん、うん』とうなずくだけで不安に思ったこともあったが、きちんと英語をヒアリングして理解してくれていた。一方で、内に秘める決意が非常に強い選手だ。

コース上では感情の起伏が少なく、興奮もしないし落ち込むこともない。世界ランクも上がってきて、海外メジャーにも出て実力を伸ばしていくはずだ。おそらく、世界の強豪選手とラウンドしても、きっといつもの自分と変らないでプレーするのでは。それくらい、心理的なコントロールができる選手だ。

身体的にパワーがあり、そういった部分が畑岡選手に似ていると思う。技術面でも苦手な面がない。あとは、勇気を持って自分の意見を口にしてほしい。競争社会の米国では、静かにしていると埋もれていってしまう。友達といるときは、関西弁で笑って話していることも知っているので(笑)、自分の考えを口にする自信をつけてほしい」

■西村は、これまで会ったアスリートで最も賢い選手のひとり
「西村選手は、私が会ったことのあるアスリートの中で、もっとも賢い選手のひとりだと思う。非常にインテリジェントで、脳みそをしっかり使ってゴルフをする。身長は小さいが、身長の10〜15cmぶんは脳みそであると言っても過言ではないくらい(笑)。

情報収集やコースメモへの書き込みの仕方を見れば、まるで15本目のクラブのようだ。パターも長けているし、体の強さを最大化できるセッティングに調整していけば、スコットランドのように跳ねるコースや、優勝スコアがイーブンパーのコースで十分に可能性はある。

英語のスキルも長けていて、海外での経験もアマチュアの頃から積んできた。ナショナルチームでもキャプテンのような存在で、他の選手にとってメンターでもあり、ロールモデルでもあった。日本で数回勝って、海外への道を切り開いていって欲しい」

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