• HOME
  • 記事
  • ゴルフ
  • 米転戦の心得と守るべきこと【岡本綾子に聞く女子ツアー】(No.164984) | ツアーニュース | ツアー情報 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net|GOLF情報

米転戦の心得と守るべきこと【岡本綾子に聞く女子ツアー】(No.164984) | ツアーニュース | ツアー情報 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net|GOLF情報

米国転戦の心構えは? 岡本綾子が当時を振り返った(撮影:GettyImages)

2020年のコロナ禍において、世界で一番感染拡大にさらされているアメリカ。トーナメントは途中から開催され始めましたが、無観客の上、選手たちは基本的にコースとホテルの往復しかできない状況に追い込まれました。それでも、日本と違ってあちらにはキッチン付きのコンドミニアムのようなホテルがたくさんあります。だから、食事に出られなくても、あまり問題なく過ごせているはずです。

米国で撮影! 渋野日向子の最新アイアンショット【連続写真】

私がアメリカを転戦し始めたのは、今から40年も前(!)の1981年のことです。元々、ソフトボールの実業団(大和紡=現ダイワボウホールディングス)で国体優勝のご褒美ハワイ旅行で「アメリカに行きたい」という気持ちになったのがゴルフを始めたきっかけ。だから、というのもあるかもしれませんが、私は最初からマイペースでアウェー感も感じるところなく過ごせていました。

もちろん、人種差別的な人がいなかったわけではありません。けれども、そういう人たちは、それ以外の選手ともちょっと違っていて、そういう人たちばかりで行動する。だから特に問題はありませんでした。キャディも、日本から連れて行くことはなく、友達もできて自然にツアーに慣れていきました。

日本よりはるかに広いアメリカでの移動や、毎週、自宅に帰れないことなどがよく取り沙汰されますが、若いうちは全く気になりませんでした。どんなに遠くへの移動でも「次に魅力的な土地が待っている。空気の違うとこに行ける」などと、むしろ楽しみにしていたほどです。移動の距離だけを考えると大変そうですが、自分の部屋に帰って自分の枕で寝たい、など、考えたこともありません。楽しんで転戦を続けていました。

ツアーキャディを使ったほうがいいかどうかは良し悪しでしょう。英語を話せて情報収集できるキャディなら、連れていってもいいかもしれません。ルールの問題やツアー独自のルール、その日のローカルルールなどがあるので、それをわかっているキャディがいるのは心強いからです。ゴルフをあまりよくわかっていない友達にバッグを担いでもらうと大変だったこともありました。まぁ、試合でルールトラブルがあっても、競技委員を呼べばいいだけなので問題はありませんが。

関連記事