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ミズノの新作プロトを試打した契約プロ8人の“第一印象”は「くっついて、芯が広い」

ミズノ契約プロ8名が、新作プロトタイプを極寒の中テスト!

ミズノが来季を見据えた契約プロのフィッティングを行い、新作プロトタイプドライバーのテストを行った。(プロトタイプの詳細情報は一切伏せられている)そこで語られた、新作へのファーストインプレッションを紹介しよう。まずは、女子プロたちのコメントだ。

■野澤真央
(現状『ST200』の10.5度、Speeder EVOLUTION7のS、45インチを使用)
「つかまりがよくて、打感もボールにくっつく感じがありました。低く前に飛んで行ってる感じ。打感が一番変わったかなという印象ですね」

■西郷真央
(現状『ST200X』の8.5度、Speeder 569 TRのSR、45.5インチを使用)
「構えやすさと持ちやすさを兼ね備えていて、いいクラブだと思います。データ的にはそこまで変わらなかった」
※ただし、トラックマンではキャリーが9ヤード弱伸びていたが、本人的にはデータより自身の感覚優先のよう

■幡野夏生
(現状『ミズノプロModel E』の9.5度、Speeder 569 EvolutionIIIのS、45.5インチを使用)
「スピンを抑えながら、出球が強くなりました。重心が深いから曲がりづらくて飛ぶし最高!!打感はくっつくのが好きですね。今回の『ST』はくっついて飛ぶので操作性も高い。飛距離は+5ヤードぐらいかな」

■吉本ひかる
(現状『ミズノプロModel S』の8.5度、Speeder 569 EvolutionのR、45.5インチを使用)
「私はあまり合わなかったです。大きなヘッドのドライバーだとタイミングが合わない。ただ、飛びそうなドライバーだなとは思いました」

⇒ミズノの新作ドライバーが“お披露目”試し打ったプロの反応は?

小ぶりが好みな吉本を除き、全般に打感の柔らかさと弾道の強さを評価する声が多かった。当日の練習場の気温の低さ、風の強さ、アゲンストの状況などから、「弾道の強さ」に評価が集まるのも頷けるところ。では、男子プロたちはどのような反応だったのか。

■手嶋多一
(現状『ST200X』の9.5度、Tour AD HD-7のX、44.75インチを使用)
「見た目は変わってないけど、インパクトの時にヘッドが速く走る感覚があった。弾道は高く出るけど、スピン量は少ない。(弾道計測器トラックマンでデータを測り)キャリーで5ヤード違う。シニアの試合に行くと『飛ぶね〜』って周りから言われて、セカンド以降が楽になった感覚がある。他の選手よりも前に飛ばそうという変な色気が出てきましたよ。『ST』は球離れがいいし、初速も出ますよね」

新 初速68.0m/s スピン1956rpm キャリー256y
旧 67.6m/s 2129rpm 253y
※ 計測はトラックマン4、アゲンスト北風5メートルくらい。体感気温5度

■時松隆光
(現状『ST200X』の9.5度、Tour AD MJ-6のX、45.5インチを使用)
「フェースに当たった後に、『ボールを押し込んでいる』という感覚がすごくありました。データを見るとキャリー、総距離で5ヤードずつ伸びていましたね。オフにさらに調整してもらって、来年に向かいたい」

新 67.0m/s 2338rpm 244.5y
※ アゲンスト。旧のデータは当日は無し

⇒新選手会長として過ごした未曾有の1年。時松隆光が「少しずつ日常が戻ってる」と感じた一コマ

■小鯛竜也
(現状『ST200X』の9.5度、VENTUS BLACKのX、45.5インチを使用)
「打感がかなり柔らかくなって、飛距離も出てますね。昨日初めて打ったんですが、顔の大きさも(変わっていないので)スイッチしやすい。ミスヒットをしたときでも、手の感触は芯に当たっているような感じ。ヒールに当たった時のほうが、低く強い球が出たということもあったし、安心して振れますね」

新 初速75.9m/s スピン2500rpm キャリー293y(ヒール打点)
旧 75.6m/s 2169rpm 294y(真ん中打点)
※風はややアゲンスト。新作はヒールに外したミスでエースと同等の結果を記録していた

■武藤俊憲
(現状『ST200X』の10.5度、Speeder 757 TRのX、44.5インチを使用)
「ボクとしてはいい方向に動いているなと思いますね、『ST200X』はバッグに入れるのに少し時間がかかったので、(新作は)今すぐ入れてもいい印象すらあるので。打った感じ、ボールが揃いますよね。曲げようと思っても曲げづらいというか、こういう最新ドライバーの進化の方向に自分が歩み寄っていくことが大切だと分かってますし、試合を重ねながら作っていきたいという感じ。クラブが変わるとスイングも変わりますよ。

自分はパーシモンと小さなアイアンで育ってきたけど、【近くでさばく】イメージから、【遠くでさばく】感覚に変えていく感じですかね。アイアンも元々『[JPX]()921フォージド』と、クラブの寛容性に頼るというか歩み寄っていく最中です。元々は全部自分でコントロールしなきゃ気が済まないタイプだったんですけど」

技巧派、操作性重視だった武藤のリアルなコメントが印象深い。重心距離の短いクラブで高い操作性に慣れ親しんできた選手が、最新クラブのやさしさ重視の方向性にアジャストする苦労とメリットの両方を感じるといったところか。寒さと風の強さの中でも、手島、小鯛もエースと比べて初速やスピン量が上回る結果を出しており、プロトタイプの全貌の公開が待たれるところ。

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