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井戸木鴻樹が語る“まぐれ” 渋野日向子が語る“偶然” メジャー覇者のみが知る2勝目の難しさ(No.164363) | ツアーニュース | ツアー情報 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net|GOLF情報

見えない重圧と戦った4日間だった(撮影:GettyImages)

全米女子オープン」最終日に単独首位からスタートしながら最終的には4位と惜しくも海外メジャー2勝目を逃した渋野日向子。そんな彼女について、同じく2013年に海外メジャー「全米プロシニアゴルフ選手権」を制した井戸木鴻樹は、海外メジャー2勝目への難しさを口にした。

渋野日向子の2020年ドライバースイング【連続写真】

渋野の4位という結果に「さすがです」と井戸木。「成績を収めるという第一条件ですが、今年調子悪いとか言われていた中で、大舞台であれだけの成績を残せるということはやはりいいものを持っているということだと思います」と賞賛した。

そのなかで今回、渋野が全英のときには「ほとんどなかった」と話していた緊張感を覚えていたことを挙げ、「自分も海外メジャーで優勝してから重圧を感じていた」と同意する。「大きい大会で成績を挙げていかないと、まぐれだと言われてしまう。そのプレッシャーはすごくあります。僕はそれに押しつぶされました」。渋野も「全英を勝ったのは偶然だと思います。最終日が大事。まだ何も証明できていない」と最終日に口にした“偶然”。この重圧との戦いは初優勝時にはなかったもので、勝ったものにしか分からない。

乗り越えるためには、切り替えなければいけないと自身の経験を踏まえて言う。「優勝したのはあくまで過去のことと、とらえること」。井戸木の場合はそこから「ニューイドキを作り上げていかなければいけないところで、ケガをしてしまっていいスイングができなくなった」とまた別の要因で苦しんだが、まずは優勝で重圧と決別することが求められるという。

そういった意味では渋野は、いい方向に進んでいるといえる。ディフェンディングチャンピオンとして戦った全英から過去の自分との比較に苦しんだが、10月の「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」のころから、「メジャーチャンピオンの意識を捨てていいんじゃないかな」という発言が目立つようになっていた。今大会中も好プレーの要因として「今までの自分を捨てたことかな」と過去を断ち切るような言葉が多くなっている。

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