PGAツアーで初速アップした選手は、ドライバーを何に替えたのか?

初速・飛距離アップに突き進むデシャンボーを他の選手も追いかける!?(撮影:GettyImages)

2020と2021シーズンでスタッツが切り替わっているPGAツアー。まだ試合数が少ないものの、新シーズンから契約や使用ギアが変わる選手もいるため、昨季対比で飛距離系スタッツの変化の激しい選手に注目してみたい。まず、飛距離への影響が7割と言われる「ボールスピード」について。平均値の比較で昨季から大幅アップ中のトップ5が下記だ。

ブライソン・デシャンボー、184.73⇒192.8(8.07mphアップ)
チャーリー・ホフマン、170.3⇒177.42(7.12mphアップ)
ディラン・フリッテリ、170.78⇒177.12(6.34mphアップ)
スコット・ブラウン、165.9⇒170.15(4.25mphアップ)
スチュワート・シンク、171.67⇒175.35(3.68mphアップ)

ご覧の通り、肉体改造と長尺化&低ロフト化を模索するデシャンボーが大幅なボールスピードアップ。62Rと12Rの母数の違いはあるものの、8.07mps(約3.6m/s)増とツアーで一番伸ばしていた。また上記のうち、ドライバーヘッドが変わった選手が下記。

チャーリー・ホフマン、『TS3』⇒『TSi3』
ディラン・フリッテリ、『EPIC FLASH SZ◆◆◆』⇒『MAVRIK SZ◆◆◆』
スコット・ブラウン、『G410 LST』⇒『SIM』

では、実際の飛距離アップ度合いはどうか。ドライビングディスタンスのALL DRIVEを昨シーズンと比較してみる。

ジョセフ・ブラムレット、287.4⇒306.3(18.9yアップ)
ディラン・フリッテリ、287.2⇒304(16.8yアップ)
スチュワート・シンク、286.4⇒301.9(15.5yアップ)
ウィンダム・クラーク、295.3⇒308.9(13.6yアップ)
ブライソン・デシャンボー310⇒322(12yアップ)
スコット・ブラウン、281.1⇒292.9(11.8yアップ)

このうち、ドライバーが変わっていたのは下記だ。

ジョセフ・ブラムレット、『TS3』⇒『TSi3』
ディラン・フリッテリ、『EPIC FLASH SZ◆◆◆』⇒『MAVRIK SZ◆◆◆』
スコット・ブラウン、『G410 LST』⇒『TSi3』、『SIM』

ちなみに、ツアー全選手の平均は今季291.6ヤードで、昨季は288.4ヤード。もちろん、60ラウンド以上の結果と、まだ20ラウンド前後では、新シーズンの方が数字上で有利に違いない。そしてデシャンボーはまだ48インチを未投入。影響で長尺化を図る選手も複数現れており、今後ツアー全体で伸びていくのか、引き続き注目していきたい。

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