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「プロゴルファーって、何の役にも立たない」 1年4カ月ぶりのレギュラー参戦、薗田峻輔が感じたもの(No.161453) | ツアーニュース | ツアー情報 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net|GOLF情報
リーダーボード
Pos 選手名 Sco 1 大槻智春 -4 2 木下裕太 -3 3 阿久津未来也 -2 秋吉翔太 -2 中西直人 -2 宮本勝昌 -2 T・ペク -2 8 勝俣陵 -1 上井邦裕 -1 小斉平優和 -1 順位の続きを見る
初日1アンダーと好スタートを切った薗田峻輔 後ろは同組の河野祐輝(撮影:鈴木祥)
<三井住友VISA太平洋マスターズ 初日◇12日◇太平洋クラブ御殿場コース(静岡県)◇7262ヤード・パー70>
「意外と緊張せずにやれました。気持ちよくゴルフができたかな」と、1アンダー・8位タイの好スタートをきった薗田峻輔。久々のレギュラー参戦に沸き立つ一方、気持ちの半分は別の方向を向いていた。
2010年のプロデビューから続いていたシードは、18年に喪失。QTでも出場資格を得ることができず、昨年は下部のAbemaTVツアーを主戦場に戦ったが、そこでも賞金ランクは80位と振るわず。「思い通りにはいっていないけど、苦しみながらも“もう無理だな”とはなっていない。ありがたくも挑戦させてもらっています」と模索を続ける日々。レギュラーへの参戦は昨年6月の「[スリクソン]()福島オープン」以来だった。
なかなか結果を出せないなかで考えていたのは、“ゴルフを通して何ができるか”ということ。「成績で周りの方々に返せないから、結局ずっと恩をいただいてばかり。それをどうにか違う形でも、周りの人に返していきたい」。そう感じていた中で直面したのが、コロナ禍での試合中止という現状だった。
約1年4カ月ぶりに戻ってきたレギュラーツアーの舞台は、昨年までとは大きく様相が変わっていた。ようやくツアーが再開したものの、観客は会場に入ることができずに静かなまま進んでいく競技。「プロゴルファーの称号を持っていても、何の役にもたたないじゃんって。人に勇気を与えられる仕事だけど、その場が無くなってしまえば本当に何もできない」と、プロゴルファーとしてのあり方を改めて考えさせられた期間だった。
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