住友ゴムのダンロップスポーツ吸収合併。その狙いとは?

住友ゴム工業の池田社長(左)とダンロップスポーツの木滑社長(右)

31日、住友ゴム工業株式会社(以下、SRI)によるダンロップスポーツ株式会社(以下、DSP)の吸収合併、住友ゴムグループのスポーツ事業統合について記者会見が行われた。登壇したのはSRIの池田育嗣社長、DSPの木滑和生社長。今回の合併の狙いについて主に池田社長から説明がなされた。

これまでは親会社のSRIに対し、完全子会社のDSPがあった。そして、海外での『[ダンロップ]()インターナショナル株式会社(以下、DICL)があったが、それぞれの取締役会決議により、DSPとDISLは株式全てをSRIに譲渡、DSPとDISLを吸収合併後に消滅させ、住友ゴムグループのスポーツ事業を統合するという。

吸収合併のスケジュールは、2018年1月1日予定。ダンロップスポーツ株1株に対し、住友ゴム株0.784株を割り当てるという。住友ゴムがDISLも2018年1月1日に完全子会社化する予定だ。

元々住友ゴムのいち事業部だったダンロップスポーツ(DSP)がグループから離れたのは2003年7月のこと。「SRIスポーツ株式会社」(DSPの前身)を設立してスポーツ事業が分離独立、2006年には東京証券取引所第一部に上場している。今回はDSPの消滅で上場廃止、2003年以前に戻る形となる。

住友ゴムはタイヤ事業を全世界で展開するも、欧米やインドでは「[ダンロップ]()」の商標が使えるようになった。

グループを束ねる池田社長の意向では、これを契機にスポーツ事業のみならずグループ全体で「[ダンロップ]()』のブランド価値向上を世界で促進し、それはタイヤ事業にも好影響が期待できる」と語り、グループ全体の発展に向けた決断だと明かした。

ちなみに、[クリーブランド]()』の三本柱を変更するつもりはない」とのこと。

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