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シリーズ最軽量の255g、ブリヂストン『ゼロ・スパイクバイターライト』3月8日発売【記者の目】
展示会でも一番の推しでしたが、スタバのラテ(S)と同重量をアピール…
ブリヂストンから新商品発売の連絡が届いた。
「当社は【少しでも軽く、しっかり芝にグリップするシューズを履きたい】というゴルファーのニーズに応えた『TOUR Bゼロ・スパイクバイター』シリーズ史上最軽量で、高いグリップ力を実現したスパイクレスシューズ『TOUR Bゼロ・スパイクバイターライト』を、3月8日に発売します。価格はオープンです」(同社広報)
同商品は、裸足感覚の軽さを徹底追求し、シリーズ史上最軽量の255g(片足25cm)を実現。「ミッドソールに高強度・高反発な軽量素材【KaRVO(カルボ)】のプレートを採用したことで、ソール剛性を確保しながらスイングや歩行時の動きを効率的にサポートができる」という触れ込み。
“最軽量”を謳うシューズが近年増えているが、正直、筆者に良い印象はなかった。他社のもので、過去に“最軽量”に飛びついて失敗した苦い経験がある。履き心地が固く、耐久性も悪いのには理由があり、軽量化のためにはさまざまな部材を省く必要があるのだ。最終的には「“最軽量なら疲れない”との思い込みは危険」という個人的な教訓にもなっていた。
先日行われたブリヂストンの展示会で、「スターバックスラテ(ショートサイズ)とほぼ同じ重さ」と最軽量を謳うこの商品を見つけた際、担当者にこの本音をぶつけた。
すると「騙されたと思って履いてみてください」と言われ、渋々『ゼロ・スパイクバイターライト』を履いてみて驚いた。過去に筆者が経験した最軽量シューズとはまったく違う、ソフトな足当たりとフィット感、そして安定性など、筆者の考えがアップデート不足だったことに気付かされた。
特に「KaRVO」というプレートの効果は大きく、最軽量スパイクレスとは思えないほど底面のしっかり感があり、フワフワとした“頼りなさ”が想像以上に感じられなかった。しかも、最軽量な上に、最も大切な“フィット感”も高いため、全く靴の重さを感じない。
「ダイヤル操作で手軽にフィット感を調整できるBoaフィットシステムを搭載していますし、スパイクレス本来のメリット(歩きやすさ・疲れにくさ)を追求した快適な履き心地と当社が誇る高いグリップ力を両立した軽量スパイクレスシューズです」と、同社もその仕上がりには自信満々。
この言葉が本当かどうか、ぜひ一度履いてみてほしい。たまたま筆者の足に合っていたのか、それとも万人が体感できるものなのか。筆者には後者だとしか思えない。
Text/Mikiro Nagaoka
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