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松山英樹のドライバー『SIM MAX』と『ZX5』、スタッツ上で違いは見えるか?

今季『SIM MAX』(右)で平均303.6yでしたが、今週は『ZX5』で平均329y。地面が硬いこともあるのか、距離が出ています(撮影:GettyImages)

BMW選手権 3日目◇29日◇オリンピア・フィールズCC(イリノイ州)◇7366ヤード・パー70>

米国男子ツアーのプレーオフシリーズの第2戦「BMW選手権」の3日目。3位タイから出た松山英樹はスタートホールでバンカーからチップインイーグルを記録するなど「69」。世界ランク1位のダスティン・ジョンソン(米国)とともに、トータル1アンダーで首位に立ち、頂点を争う。

15番ホール(606y・パー5)では今週投入したスリクソン『ZX5』ドライバーで383ヤードのビッグドライブ。耐える展開が続く中で2オン・バーディを奪い「あんなに飛んでるとは思わなかったし、セカンドもライン的に乗るとも思ってなかったんで、まぁパットは良くなかったけどバーディは取れたので上がり3ホールもうまく締めることができてよかったなと思う」と、振り返った。

松山の今季のロンゲストドライブ(最長不倒距離)は396ヤードだが、これは高地で通常よりはるかに飛ぶ「メキシコ選手権」で記録されたもの。そして、この15番ホールは「Tour Cast 3D」で細かなショットデータが拾われるホール。早速、383ヤードの内訳を見ると共に、初日や2日目とも比較してみよう。

■3日目(383y、右ファーストカット)
●ヘッドスピード/118mph(52.75m/s)●ボールスピード/177mph(79.12m/s)●スマッシュファクター/1.51●スピンレート/2016rpm●頂点/59ft(18m)
■2日目(296y、左ラフ)
●ヘッドスピード/117mph(52.3m/s)●ボールスピード/175mph(78.2m/s)●スマッシュファクター/1.5●スピンレート/2397rpm●頂点/63ft(19.2m)
■初日(310y、左ラフ)
●ヘッドスピード/117mph(52.3m/s)●ボールスピード/173mph(77.3m/s)●スマッシュファクター/1.49●スピンレート/2075rpm●頂点/69ft(21.3m)

松山自身ドライバーとパターの変更について聞かれ「良いものが出始めている」とするが、上記の数字は本当に「良いもの」なのか。今季の平均スタッツ、つまり先週までの『SIM MAX』を使用したデータを見てみよう。

●平均ヘッドスピード/115.61m/s(51.68m/s)●平均ボールスピード/172.95mph(77.31m/s、最速178.98最遅161.3)●スマッシュファクター/1.497●スピンレート/2429rpm

飛距離に影響度の高いボールスピードは『ZX5』の「リバウンドフレーム」の効果か、少し上がって見え、スピンレートも減って見える。ただし、肝心のFWキープ率が初日「42.86%」、2日目「21.43%」、3日目「42.86%」と、今季の平均「58.37%」には遠く及ばない。それでも卓越したリカバリーショットで狭く厳しいコースセッティングへ対応してきた松山。「ティショットとパッティングがうまく行けば勝てると思う」と締めくくった。

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