
「パリ五輪」W杯王者ドイツとの強化試合大敗!渡邊雄太の復帰と富永啓生の復活が本番勝利のカギに
富永啓生(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)
7月20日(日本時間)、バスケットボール男子日本代表はドイツ、ベルリンでW杯王者のドイツ代表と強化試合を行い、83-104で敗れた。
3年ぶりの代表復帰戦となる八村塁がスターターとして出場し、19得点とまずまずの結果を出した。
左ふくらはぎの負傷から復帰を目指す渡邊雄太はベンチ外だった。
オリンピック本番でも対戦するドイツに完敗
相手はW杯王者であり、世界ランキング3位、パワーランキング2位のドイツということもあり、内容でも結果でも圧倒された。
史上最強と謳われているバスケ男子日本代表だが、常に劣勢を強いられ、21点差で敗れた。
オリンピック初戦で戦うドイツ代表に完敗したことで、本番のベスト8進出がいかに困難なミッションなのかが分かったともいえる。
お互いに本番前ということもあり調整の意味合いが強かったが、それでも実力差は明白だった。
オリンピック第2戦のフランス代表も、世界ランキング9位、パワーランキング3位とドイツ代表と同等クラスの強さを誇るだけに、かなり厳しいというのが正直なところだ。
渡邊雄太の戦列復帰と富永啓生の復活が勝利のカギに
実力差を感じたとはいえ、ドイツ代表やフランス代表に勝利するのが不可能というわけではない。
この試合でベンチ外となっている渡邊雄太は21日のセルビアとの強化試合でもプレーは不可能である可能性は高いが、7月27日に行われるオリンピック初戦のドイツ戦で10分程度でもプレーできれば、30日のフランス戦では主力としてプレーできるはずだ。
そしてもう1人、復活が必須な選手がいる。
それが富永啓生だ。
富永はドイツ戦で3ポイントを7本放ち、すべて失敗している。
ドイツ戦だけではなく、直近4試合すべてで3ポイントを1本も決められていないのだ。
これはシューターとしてはかなり深刻な状況だといえる。
3ポイントの重要度が高い現代バスケにおいて、SGの3ポイントシュートが絶不調というのはあまりにも致命的だ。
正直なところオリンピック初戦のドイツ代表戦は勝利の可能性が極めて低いが、第2戦のフランス戦は渡邊が復帰していて富永の3ポイントが好調となれば勝利の可能性はある。(それでもNBA新人王のウェンバンヤマを止めるのは至難の業だが)
果たして渡邊雄太と富永啓生の2人はオリンピック本番までに復活することができるのか。
本番まで残された時間は多くないが、なんとか復活してもらいたいところだ。
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