「パリ五輪」日増しに高まるバスケ男子日本代表への期待感!河村勇輝と富樫勇樹のWユウキにかかる期待
河村勇輝(写真:西村尚己/アフロスポーツ)
八村塁と渡邊雄太というNBAを経験した2人が参加することで注目度が大きくUPしているバスケットボール男子日本代表だが、パリオリンピックに臨む日本代表にはBリーグ所属のレベルの高い選手たちも揃っている。
特にPGのポジションは、キャプテンの富樫勇樹と河村勇輝という「Wユウキ」がハイレベルなスターター争いを演じている。
しかし、2人の間にギスギスした雰囲気は皆無で、お互いがりスペクトし「パリオリンピックベスト8進出」という目標を達成させるために協力し合う間柄なのだ。
若さと爆発力の河村のムラを富樫が補完
河村と富樫のどちらがPGとして多くの時間をコートで過ごすべきかと問われたならば、現段階では間違いなく河村勇輝となるだろう。
23歳とまだ若い選手だが、すでにBリーグのMVPやアシスト王を獲得した実績もある。
なによりそのスキルとスピードは日本人としては歴代トップクラスで、PGとしてアシストを量産しながら20得点以上を挙げる爆発力も持ち合わせている。
7月7日にはNBAのメンフィス・グリズリーズとの「エグジビット10契約」も勝ち取っていて、近い将来NBAプレーヤーとなる可能性もある。
しかし、どれだけレベルの高いプレーヤーだとしても、やはり23歳と若く、まだプレーにムラがあるのも確かだ。
実際に6月22日に行われたオーストラリア代表との国際強化試合では、PGとしてチームの流れを作ることができず富樫と交代させられている。
試合後にはトム・ホーバス監督が報道陣の前で公開説教を行うほど、上手くプレー出来なかったのだ。
次の試合では28得点を挙げるなど見事にプレーを改善したところはさすがの一言だが、パリオリンピック本番でもムラのあるプレーが出てしまう可能性はある。
そんな時に頼りになるのが、キャプテンの富樫だ。
パリオリンピック中に31歳になるベテランPGは、確かなスキルとその圧倒的な経験値によって常に一定レベル以上のプレーが可能だ。
河村ほどの爆発力はないが、非常に頼れるPGである。
八村塁や渡邊雄太、富永啓生、ジョシュ・ホーキンソンらレベルの高い選手が揃っているが、やはりチームの要でもあるPGがハイレベルなプレーをすることが夢のベスト8進出には必要不可欠だ。
河村勇輝と富樫勇樹のWユウキならば、ホーバス監督も安心して試合の組み立てを任せることができることだろう。
Follow @ssn_supersports