「パリ五輪」29得点6アシストで世界に衝撃を与えた河村勇輝、敗戦に落胆もNBA入りの可能性UP
河村勇輝(写真:西村尚己/アフロスポーツ)
7月30日、パリオリンピック男子バスケットボール競技グループB第3試合「フランス代表対日本代表」の試合が行われ、94-90でフランス代表が勝利した。
河村勇輝が圧巻のプレー
強豪フランス代表に最後まで食らいつき、最終クウォーター終盤でリードを奪った日本だったが、疑惑の判定(河村勇輝が相手選手に触れていないにもかかわらずファウルと判定)によって敗戦となった。
確かに日本にとって痛い敗戦だが、河村個人としてみると、世界に大きなアピールができたキャリアの中でターニングポイントとなる試合であったといえるかもしれない。
ウェンバンヤマを筆頭にNBA選手の多いフランス相手に、29得点6アシストという圧倒的な結果を残したからだ。
NBA選手であり抜群の知名度を誇る八村塁も24得点と活躍をみせたが、河村はそれ以上のインパクトを残した。
連続スリーポイントやカットインからのアシストなど、随所で好プレーをみせた。
最終クウォーター残り5分でみせたドライブからのレイアップシュートは、まさにワールドクラスのプレーだった。
フランスという強豪国を相手にあのプレーができる日本人はこれまで存在しなかったが、この試合で河村が世界に通用するPGであることが証明されたといえるだろう。
当然ながらNBA関係者の多くがこのパリオリンピックに注目しているはずで、河村は確実にNBAにアピールできたといえる。
23歳と若い選手であるため、今後10年間は日本バスケ界を牽引してくれる存在となることだろう。
ブラジル戦に勝利すれば準々決勝得進出の可能性がある日本
誤審騒動もあり精神的ショックは大きいはずだが、うなだれる必要はない。
なぜならば、まだ準々決勝進出の可能性が残されているからだ。
パリオリンピックでは、各グループ上位2チームと各グループ3位の中で勝ち点や得失点差で上回った2チームが準々決勝に進出できるのだ。
最終戦はドイツ代表とフランス代表に敗れたブラジル代表との対戦となる。
グループ内では3番目の実力国となるため、日本にもチャンスがあるのは確かだが、ランキング的にも戦力的にも日本より上であることは間違いないため、チーム全員が高い集中力で臨む必要があるだろう。
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