
レブロン・ジェームズ(写真:AP/アフロ)
8月8日、パリオリンピック男子バスケットボール準決勝「アメリカ代表対セルビア代表」の一戦が行われ、「95-91」でアメリカ代表が勝利した。
試合終盤までヨキッチなどの活躍によりセルビア代表にリードされていたアメリカ代表は、レブロンやステフィン・カリーの活躍によって最終クウォーターで一気に逆転し見事決勝へと駒を進めた。
強度の高いディフェンスと思い切りの良いオフェンスで最大17点差をつけたセルビア
NBAのホークスに所属するSGのボグダノビッチと直近4シーズンで3回のMVPを獲得しているヨキッチを筆頭に、複数のNBAプレーヤーを中心に構成されたセルビアは、序盤からアメリカ代表を圧倒する。
気合十分で強度の高いディフェンスでアメリカを抑えると、オフェンスで積極的にシュートを放ち決め切っていく。
第2クウォーターにはこの試合最大となる17点差をつけた。
圧倒的優勝候補のアメリカ代表に素晴らしい戦いとみせ、4大会連続金メダルを獲得しているアメリカを敗退寸前まで追い込んだ。
窮地に陥ったアメリカを救ったのは、レジェンドのステフィン・カリー
厳しい戦いとなったこの試合では、これまで沈黙していたステフィン・カリーが大爆発。
33分間の出場でFGを19本中12本決め、そのうちスリーポイント14本中9本を成功させた。
最終クウォーターでは、終盤にヨキッチがファウルトラブルとなりアメリカに流れが向く。
アメリカはカリーのスリーポイントで逆転すると、レブロン、カリーと追加点を奪い差を広げる。
まさに「地力の差」といえる試合であったといえるだろう。
ヨキッチも全力を出し切ったが、層の厚さの違いが大きかったといえる。
決勝はフランス代表対アメリカ代表に
5連覇を目指すアメリカ代表の決勝の相手は、準決勝でドイツに競り勝ったフランス代表だ。
NBAでも大活躍するウェンバンヤマを筆頭に、良い選手が揃っているだけに、流れに乗れればセルビアのようにアメリカ代表を苦しめるはずだ。
とはいえ、これまで不調だったカリーが本調子となったことで、アメリカは死角のない状態となった。
フランスは開催国というホームの利を活かしたとしても、大逆転勝利で勢いに乗るアメリカ代表相手では厳しいだろう。
果たしてアメリカ代表はオリンピック5連覇という偉業を達成することができるのか。
決勝は8月11日に行われる。
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