ドンチッチの肉体改造は吉と出るか凶と出るか、手放しでは喜べないリスクとは

ルカ・ドンチッチ(写真:ロイター/アフロ)

ルカ・ドンチッチ(写真:ロイター/アフロ)
8月16日に行われた「スロベニア代表対ラトビア代表」の一戦に出場したルカ・ドンチッチは第3クォーターに接触プレーで右膝を痛めたようだ。

『The Athletic』は大怪我とはならず軽度の右膝打撲と診断されたと報じたが、もしかしたら来シーズンはこうした負傷が多くなる可能性があるかもしれない。

肉体改造によりプレーの質向上に期待も手放しでは喜べないリスクも

ドンチッチはこのオフシーズンで肉体改造に取り組んだことが報じられており、実際に明らかに見た目はシェイプし精悍な顔つきとなった。

レイカーズとも3年1億6500万ドル(約250億円)の契約延長に合意し、記者会見では「マーカス・スマートが加わりディフェンス力は良くなるはず」と期待を込め、さらにはディアンドレ・エイトンが加わったことでレイカーズは高さも手に入れたことになる。

チームの戦力UPでドンチッチ自身も肉体改造によりプレーレベルが上がるとなれば、「NBAチャンピオンのサンダーに匹敵するほどの強さを披露してくれるのでは?」と期待してしまう。

しかし、身体のキレが高まり昨シーズンよりもさらに得点力やアシスト、ディフェンス面で貢献できるようになるとはいえ、「怪我のリスク」に関しては高まる可能性があるといえる。

体重が軽くなったことでプレーによる身体への負担は軽減されたが、動けるがゆえに無理な動きをしてしまう確率は上がる。

特にマーカス・スマートがレイカーズに加わったことでドンチッチ自身が「彼(マーカス・スマート)にもいろいろ教わるつもりだ」と話していることからも、昨シーズンよりもアグレッシブにプレーする気持ちが強くなっていることがわかる。

昨シーズンはNBAファイナルでアキレス腱を断裂したタイリース・ハリバートンをはじめ、ジェイソン・テイタム、ドリュー・スミス、デイミアン・リラードらがアキレス腱の負傷に見舞われた。

3ポイントシュートが主体となった現代のNBAでは、こうした怪我がどうしても増えてしまう傾向にあるが、ドンチッチも気を付けなければアキレス腱や膝の靱帯などを痛めてしまう可能性がある。

ドンチッチは8月27日~9月14日まで行われる「FIBA欧州選手権ユーロバスケット2025男子」に出場予定となっているが、健康な状態でNBAキャンプに合流してもらいたいものだ。