河村勇輝がGリーグで23得点!3ポイントを7本成功させるなど課題も克服
河村勇輝(写真:AP/アフロ)
12月28日、NBA下部リーグにあたるGリーグ「メンフィス・ハッスル対サンディエゴ・クリッパーズ」の一戦が行われ、117-124でサンディエゴ・クリッパーズが勝利した。
この試合にPGとして先発した河村勇輝は、7本の3ポイントを含む23得点を記録するなど活躍した。
課題だった3ポイントシュートの精度
河村勇輝は今シーズン夢であったNBA選手となった。
当初はGリーグで1年間プレーし、来シーズン以降で2WAY契約を勝ち取るといった思惑があったが、その確かな実力と愛すべきキャラクターが評価されシーズン前に2WAY契約を勝ち取ったのだ。
しかし、今のところGリーグが主戦場であり、グリズリーズの試合に帯同してもガベージタイム(勝敗の行方が決した後の残り数分間)でプレーする程度となっている。
少ない時間ながらもアシストを決めるなど存在感のあるプレーはできているが、「3ポイントの成功率は極めて低い」という弱点を露呈してしまう。
その成功率は18.2%。
2023年のNBAにおける3ポイント成功率が36.7%であることを考えれば、その数字がいかに厳しいものなのかがわかる。
身長の低さというウィークポイントを補うスピードとテクニックを有するものの、3ポイント成功率がこれほど低くてはNBAでのプレー時間を伸ばしていくことは不可能だろう。
クリッパーズ戦で見せた3ポイントシュートの改善
日々課題を克服し続ける強さが河村の魅力の1つだ。
3ポイントに関しても、NBAのラインはBリーグや国際大会よりも距離が遠いためこれまではアジャストできていなかった。
しかし、昨日行われたクリッパーズ戦では、13本中7本を成功させるなど高い成功率となった。
シュートの軌道は明らかに高くなっており、河村の中で答えを導き出したのだろう。
ラインぎりぎりではなく、ディープスリー(遠目からシュートを打つこと)も複数本決めていることから、おそらく以前ほどの苦手意識はないはずだ。
ただし逆にターンオーバーが増えアシストも2つしかできなかったため、また違う課題が生まれたのも確かだ。
もしもターンオーバーを抑え安定的にアシストができた上で35%以上の3ポイント成功率を実現できたならば、今後NBAでのプレー時間も増えていくことだろう。
河村勇輝ならばこの大きな壁を乗り越えていくのではないかと期待してしまう。
今後も河村のプレーに注目だ。
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