河村勇輝がGリーグ5戦平均アシスト数でリーグトップの数値に!課題はやはり3ポイントか
河村勇輝(写真:AP/アフロ)
NBAのグリズリーズに所属する河村勇輝がGリーグで輝きを放っている。
11試合に出場しているグリズリーズの試合では、「ガベージタイム(勝敗が決した残り数分のこと)」でのプレーに限られているが、Gリーグでは主力としてチームを牽引している。
平均11.6アシストはGリーグトップ!3ポイントは27.6%と物足りない数字に
その圧倒的なスピードとテクニックは、NBAの下部リーグにあたるGリーグにおいてトップクラスだ。
出場した5試合の平均アシストは11.6で、この数値はGリーグトップとなる。
平均得点も10.8であるため、「ダブルダブル」の成績を残していることになる。
PGとしては十分な数字となるが、やはり気になるのは3ポイントの成功率か。
その成功率は「27.6%」となっており、NBAの平均成功率36.7%と比べると大きく下回っている。
一昔前まではSGが「3ポインター」と呼ばれていたが、現代バスケではPGを含むすべてのポジションの選手に3ポイントが求められている。
そうした意味では、少なくとも30%前半までは改善しておかなければならないといえるだろう。
身長の低さという大きなハンデがある河村に、「3ポイントの成功率の低さ」という弱点が加わってしまえば、NBAで出場時間を伸ばすことは難しくなる。
NBAは3ポイントラインがNCAAやFIBAの定める距離よりも遠い。
この距離の違いが河村を苦しめているのは間違いない。
こればかりは普段の練習や試合でのシュートにより慣れていくしかないだろう。
距離だけでなく周囲の選手の身長もBリーグ時代とは違い高いため感覚に違いが生じるはずで、アウェーではアリーナの空間自体にも違和感を感じるだろう。
しかし、今後試合をこなしていく中で徐々に感覚が掴めることだろう。
NBAにおける河村人気は控え選手のそれではない。
あとはGリーグとNBAでの短い出場時間内で観客を唸らせるプレーができるようになれば、必然的にプレー時間も伸びていくはずだ。
河村にはそれを実現させられるだけのポテンシャルがある。
連続3ポイントやノールックパスによるアシストなどで観客を総立ちにさせるプレーを目の当たりにする日もそう遠くないはずだ。
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