河村勇輝(写真:AP/アフロ)

河村勇輝がハッスルで7度目のダブルダブル!NBA挑戦1年目で確かな手応えも本契約への道は遠い

河村勇輝(写真:AP/アフロ)
3月10日(日本時間)、Gリーグ「メンフィス・ハッスル対ソルトレイクシティ・スターズ」の一戦が行われ、 121-129でスターズが勝利した。

この試合に先発したハッスルの河村勇輝は10得点11アシストのダブルダブルを記録するなど存在感を見せた。

NBA挑戦1年目は成功といえるが課題は多い

NBAにおける2WAY契約では、最大50試合レギュラーシーズンに帯同およびプレーすることが可能となっている。

河村はこれまでグリズリーズの試合に多く帯同しており、出場可能な試合数は残り20試合を切っている。

グリズリーズはレギュラーシーズンの残り試合数が19試合であるため、そのほとんどに河村は帯同することが可能だ。

しかし、2025年に入ってからは基本的にハッスルでの出場が主となっていることから、それほど多くの試合には帯同しないだろう。

この日行われたスターズ戦では、10得点11アシストと結果を出したが、その内容も一定以上の評価をされるレベルだ。(FG%及び3P成功率共に50%)

すでにハッスルでは7度のダブルダブルを達成しており、Gリーグならば活躍できることを証明している。

ただし、今後2WAY契約からNBAの本契約を勝ち取るためには、克服しなければならない課題があるのも確かだ。

アメリカに渡りしばらくして実感したであろう3ポイントシュートの課題は、特に重要なポイントとなる。

これまでプレーしていた日本のBリーグとはそもそも3ポイントラインの位置が違う(Bリーグが6.75m、NBAは7.24m)ため、その難易度は遥かに高くなっている。

身体に染み付いた感覚をNBA仕様に変えていかなければならない過程であるため、現在は3ポイント成功率が低いのは致し方ない。

しかし、NBAで本契約を勝ち取るためには、最低でもNBA平均である36%に近い数字を残せる実力を身につける必要がある。

河村がグリズリーズの試合に出場した試合の3P成功率は25%。

この数字では明らかに「3ポイントの下手な選手」といったイメージを与えてしまう。

グリズリーズは現在ウェスタン・カンファレンスの4位につけており、プレーオフへの出場が濃厚となりつつある。

河村は2WAY契約でプレーオフには参加できないため、アピールのチャンスはハッスルでのプレーのみとなる。

来シーズンの2WAY契約継続や本契約獲得を目指すならば、少なくともあと2~3試合はダブルダブル以上の成績を残しておきたいところだ。

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