
河村勇輝、3ポイントの課題を徐々に克服しつつあるものの本契約を勝ち取るにはまだ物足りず
河村勇輝(写真:AP/アフロ)
ハッスルの一員としてGリーグでプレーしている河村勇輝だが、アシスト面では確かな実力を発揮できているものの、まだ3ポイントシュートでは物足りなさが残る。
今後NBAの本契約を掴み取るためには、間違いなくこの課題をクリアしなければならないだろう。
3ポイント成功率は上昇傾向も本契約はまだまだ遠い
2025年に入り、河村はハッスルの一員としてGリーグの試合に11試合出場しているが、3ポイントの成功確率は以下の通りとなっている。
・1月19日レジェンズ戦 9本中4本
・1月20日レジェンズ戦 10本中4本
・1月25日スカイフォース戦 8本中3本
・1月26日スカイフォース戦 9本中1本
・1月30日ブルー戦 10本中7本
・2月1日ラプターズ戦 7本中1本
・2月4日ウルブズ戦 6本中1本
・2月11日セルティックス戦 1本中0本
・2月21日バイパーズ戦 2本中0本
・2月23日バイパーズ戦 7本中3本
・2月24日セルティックス戦 6本中2本
11試合のトータルでいうと、75本中26本成功で34.6%という数字になる。
NBA平均が36%程度であることを踏まえればまだ改善の余地があるが、グリズリーズでプレーしたころと比べれば大幅に確率はUPしている。(グリズリーズでの3ポイント成功確率は25%)
河村といえば優れたアジリティとアシスト能力の高さが特徴だが、今後NBAの本契約を実現させるためにはやはり3ポイントシュートの成功率をさらに向上させる必要があるといえるだろう。
身長の低さという弱点があるゆえに、それ以外の弱点は克服しなければNBAでは生き残っていけないだろう。
河村自身、シーズン途中から3ポイントを放つ際にボールの軌道を高くするように変えている。
これは身長の高い相手に対してブロックされずに3ポイントを成功させるための策だといえる。
明らかに放たれた3ポイントのアーチは高くなっており、これにより成功率は高まっている。
さらに、片目をつぶった状態で3ポイントを放つ練習も取り入れている。
見えにくい状態での3ポイントシュートを練習することで、実戦でのシュート成功率を高めようとしているわけだ。
まだ取り組み始めて数ヶ月といったことを踏まえれば、来シーズンスタート時にはさらに3ポイントの精度も改善されているだろう。
とはいえいつ契約を切られてもおかくないほど厳しい世界であるNBAでは、来シーズンのことを考える余裕はない。
残りの試合でアシストを量産することはもちろん、コンスタントに36%以上の3ポイント成功率を残す必要があるといえる。
Follow @ssn_supersports