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日本男子バスケ界発展に欠かせない河村勇輝に続く「新たなスター」の出現
河村勇輝(写真:AP/アフロ)
2月17日(日本時間)、NBAの下部リーグにあたるGリーグのオールスター戦が行われた。
この試合にハッスル所属の河村勇輝(23)とマッドアンツ所属の富永啓生(24)が出場し、共に見せ場を作るなど活躍を見せた。
残念ながらトップリーグであるNBAのオールスターには日本人選手が出場することはなかったが、八村塁、河村、富永の3選手は日本バスケ界のアイコン的な存在となっているのは確かだろう。
国内リーグであるBリーグでも、NBAで長年プレーした渡邊雄太がプレーしており、富樫勇樹や比江島慎など複数のスター選手が存在する。
バスケが日本においてさらにメジャースポーツとなるためには「新たなスター」の出現が必須
冒頭でも挙げた通り、日本男子バスケ界は多くのスターが出現し、Bリーグの盛り上がりと併せてかなりメジャーなスポーツになりつつある。
しかし、注目度が野球やサッカーに匹敵しているかといえば、そうではない。
野球界では大谷翔平という世界一と言っても過言ではない絶対的なアイコンが存在し、過去にはイチローなど多くのスターがMLBで活躍した。
サッカー界も、久保建英や三笘薫など多くの選手が本場である欧州で活躍しており、中田英寿や小野伸二、香川真司、本田圭佑など長らくスターを輩出し続けてきた。
八村塁という世界に誇るアイコンが存在し、河村勇輝という新たなアイコンが登場したことにより、今後5年は間違いなく男子バスケ界の注目度が上がるが、渡邊雄太30歳、富樫勇樹31歳、比江島慎34歳と国内のスターの多くが30歳以上であることから、Bリーグの人気が徐々に衰退する可能性もある。
そうした意味では、25歳以下の新たなスターが国内で2~3人出てこなければバスケ人気をUPさせていくことはできないだろう。
今年宇都宮ブレックスに加入した20歳の星川開聖を筆頭に、ジェイコブス晶、渡邉伶音など才能ある若手選手は多い。
今後選手として成長し結果を残すことはもちろん、彼らが渡邊雄太や富樫勇樹のようなスターとしてもオーラを纏うようになれば、河村や八村らと共に日本男子バスケ界をさらなる高みへと導けるはずだ。
日本全国自転車でも行ける距離にバスケコートがあるほどの環境にできるかは、野球界やサッカー界のようにスターが10年、20年と居続ける必要があるのだ。
果たして河村に続くスターは出現するのか、2025年の男子バスケ界に注目しよう。
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