【バッシュの教科書】バッシュのサイズの選び方とは?

連載企画「バッシュの教科書」では、どんな観点でバッシュを選べばよいのかを考えていきます。

ご自身も実業団でプレーした経験を持ち、現在は中学校で指導しながら、スポーツ量販店でバスケットボール売り場に立つ眞間香織(ままかおり)さんに聞きました。

今回は「バッシュのサイズの選び方」についてです。

写真:眞間香織(ままかおり)さん/提供:ご本人

 

「成長期だから一回り大きいサイズのバッシュ買います」はNG

「ウチの子、いま成長期なので、一回り大きいサイズのバッシュが欲しいんです」

バスケを始めたばかりの小・中学生の保護者の方からよく言われるセリフ第1位です(笑)。親御さんからすれば「足が大きくなるたびにバッシュを買い直していたらもったいない」と思うのは当たり前で、その気持ちはよくわかります。

ですが、一回り大きいサイズのバッシュを履くことはとても危険なことです。

まず、プレー中にバッシュが脱げやすくなり、それだけで怪我のリスクが高まります。

さらに、バッシュが足にフィットしないことで、切り返しやジャンプといった激しい動作の際に、シューズが足を支えられなくなり、本来のパフォーマンスを発揮することが難しくなります。

「バスケ用の厚手の靴下を履けば大丈夫」「インソールで調整できる」と考えている人もいるかもしれませんが、それで調整できたとしても0.5cm違いが限界です(本来はその0.5cmですら妥協すべきではないのですが)。

これから技術を固めていく年代の小学生・中学生であれば、自分のサイズに合ったバッシュを履くべきなのです。

 

自分の足のサイズを勘違いしている場合も

意図せずに自分の足サイズに合っていないバッシュを選んでしまっているケースもあります。

よくあるのが、足が斜めに傾いていることに気づかず、足の横幅が大きいと勘違いして、大きいサイズのバッシュを買ってしまうケースです。

プレー中に踏ん張るときに足の親指に力が入ると、知らず知らずのうちに足の外側が地面から離れてしまう場合があります。

写真:足の外側が浮いてしまっている状態/制作:SSN編集部

このとき小指は宙に浮いていて、足と地面が並行ではなく、内股気味になって足が浮いている状態になってしまんですが、これがクセになってくると、少し小指が浮いた状態がデフォルトの状態になってしまいます。

そうすると、自然と足の横幅は大きくなったと錯覚してしまい、バッシュ選びにも影響を与えてしまうというわけです。

 

関連記事