もしジョーダンが今のNBAにいたら?コアファン編集部員に聞くNBA講座 vol.1

「令和はバスケ、平成はサッカー、昭和は野球」と、日本ではよく言われる。
日本では先日の5/29(火)に「りそなグループ B.LEAGUE FINALS 2024-2025」が行われたが、平日夜にも関わらず1万3,159人が横浜アリーナに来場。3日間で過去最多となる、合計3万9,553人が訪れるほど、現在爆発的な人気を誇るのが、バスケットボールだ。

そのB.LEAGUEは「NBAに次ぐ世界2位のプロリーグを目指す」ことを目標としているが、そもそも「NBA」をよく知らない編集部員・槌谷が、同じ編集部員でNBA観戦歴20年以上のコアファンに、いまさら聞けない「NBA」について聞いてみた。

世界最高峰のプロバスケリーグ”NBA”とは

槌谷:そもそもNBAって、何がすごいの?

コアファン部員:いきなり漠然とした質問ですね(笑)。今、日本でB.LEAGUEが流行っているじゃないですか。この前シーズン終わっちゃいましたけど。B.LEAGUEからNBAに行ったのって、何人いるかご存じですか?

槌谷:八村選手とか?

コアファン部員:違います(笑)。八村選手は高校まで日本で、大学はアメリカ。そのままNBAにドラフト指名されたので、B.LEAGUEには入っていないんですよ。

B.LEAGUEからNBAに行ったのは、2024-25シーズンでメンフィス・グリズリーズと、その下部チームのメンフィス・ハッスルの両チームに所属するという契約を結んでいた、河村勇輝選手(元:横浜ビー・コルセアーズ)だけなんです。あれほど盛り上がっているB.LEAGUEの中で、たくさん選手がいるのにNBAに行ったのはたった1人だけ。”NBA選手だった人”は多くいますが、それだけ、レベルが高い「選ばれし者」だけが行ける場所なんです。

槌谷:NBAってそんなにレベルが高いんだ。あと、アメリカの大学からそのままNBAっていうルートがあるのか(笑)

ジョーダンって、やっぱり最強?

槌谷:俺(45歳)とかさ、いまだにNBA=ジョーダンの印象が強いんだけど。

コアファン部員:ジョーダンは凄すぎましたからね(笑)。

NBAチャンピオンは史上最多の6回、NBA FINALS賞(ファイナルMVP)は歴代最多の6回、シーズンMVPは歴代2位の5回受賞、得点王10回、1試合の平均得点でNBA歴代1位(30.12得点)……etc。わかりやすい記録をたくさん打ち立ててますから。今も昔も「バスケの神様」であることは変わりないです。

槌谷:もしさ、ジョーダンが今のNBAにいたら活躍できると思う?

コアファン部員:あはは(笑)。活躍できると思いますよ。ジョーダンはとにかくシュートが上手かったですからね。あとは彼の象徴・ロゴにもある通り、ジャンプ力が異常でした。空中で3人とか4人を避けてシュートを決めるのが普通ですからね。飛びすぎだから「AIR JORDAN」なので(笑)。

ちなみに、当時ジョーダンとチームメイトで主力の1人として活躍したスティーブ・カーって選手がいるんですが、今ゴールデンステイト・ウォリアーズってチームのヘッドコーチやっています。ステフェン・カリーってご存じないですか?彼がいるチームです。

槌谷:おお、カリーは知ってる!!そんな繋がりもあるんだね。

コアファン部員:ジョーダン世代の人は、そういうところから見ても面白いかもしれませんね!

▼ジョーダンからのパスを受けて決勝点を決めたスティーブ・カー (NBA FINALS 1997)

▼BEST OF マイケル・ジョーダン

ジョーダンの時代と、現代のNBAとの違い

槌谷:カリーの話で思い出したんだけど、今のNBAって、なんかスリーポイントばっかり、みたいなイメージがあるんだけど、実際そう?

コアファン部員:ちょっと語弊があるかもしれませんが、確かにスリーを打つ数は増えていると思いますよ。実際数字でも出ていますし(※)。

あとは、それこそカリーの存在は大きいです。カリーは今37歳で現役ですが、今年の3月にスリーポイントの成功数がキャリアで4,000本を達成したんです。この記録は前人未到でもちろんNBA史上初。ざっくり言うと、カリーがこれだけスリーを決めちゃうもんだから、敵チームも「スリー決めた方が点が多く取れるじゃん」みたいな感じで流れが変わっていったんですよね。昔はダンクがバスケの花形でしたけど結局「2点」なので、「3点」をどう効率よく決められるか、に重点を置いたバスケをするチームは増えてますね。

槌谷:じゃあジョーダン、今のNBAだと活躍できないじゃん。スリーポイントのイメージないもん。

コアファン部員:いやいや、活躍はできると思いますよ(笑)。スリーが全てではないので。ただ、完全に妄想ですけど戦術的にフィットできるかな……と思ったりはします。ジョーダンは自身でも「スリーはそんな得意じゃない」という発言もしていましたし、実際成功率はお世辞にも高いとは言えませんから。キャリア通算で32.7%なんですが、カリーは現在42.3%。ジョーダンは3本打って1本入るか入らないかですが、カリーは3本打ったら1本は確実に決めてくる。スリーが花形と言われるような現代NBAでは、もしかしたらジョーダンは昔ほど”神様”と言われなかったかもしれません。ただ、それでも相当凄いとは思いますけども。

槌谷:なるほど(なぜ君はそんな、キャリア通算スリー成功率とか知ってるんだ...)。

NBAはまもなくFINALS!注目選手は?

槌谷:NBAのチーム構成ってどうなってるんだっけ?

コアファン部員:NBAは、日本のプロ野球のセ・リーグとパ・リーグのように、EASTとWESTに分かれているんですよ。それぞれ15チーム・計30チームいます。

ちなみにかつてジョーダンがいたブルズは2024-25シーズン、EASTの10位でしたね……。良いチームですけど、なかなか勝てなかったですね。

槌谷:いままさにプレーオフやってるって聞いたけど、俺みたいにジョーダンぐらいで更新が止まっている人は、どこの誰を見れば良いんだろう。

コアファン部員:多分わかりやすいのは、インディアナ・ペイサーズだと思います!

ジョーダンとバッチバチにやり合ったレジー・ミラーという、歴史的にも有名なシューターがいるんですが、ミラーが所属してたチームです。黄色とネイビーのユニフォームが特徴です。今年めちゃめちゃ強くて、おそらくFINALに行くと思います。

ジョーダンの時代にペイサーズのヘッドコーチをしていたリック・カーライルという人がいるんですが、カーライルが今、再びペイサーズのヘッドコーチをしています。当時はジョーダンとブルズに勝てなくてペイサーズを優勝させられなかったので、今年こそペイサーズをNBA初の優勝に導きたいと意気込んでいるはずです。

ペイサーズの新しい顔のタイリース・ハリバートンという選手に注目して欲しいですね。196cmの長身のポイントガードで勝負強く、また雑草魂を持っている凄くアグレッシブな選手です。ハリバートンは会場入りする時にだいたいドクターマーチンの3ホールというブーツを履いているんですが、それがカッコ良すぎてこの前僕も買ってしまいました(笑)。余談が過ぎましたが、ジョーダン世代の皆様は、因縁のペイサーズをぜひ見ていただきたいですね!

どうやって観るの?

NBAは日本では3つの方法にて見ることができます。
1・楽天NBA:月額4,500円(税込)/全試合視聴可能/デバイス2台まで同時視聴可能
2・WOWOW:月額2,530円(税込)/毎週7試合まで視聴可能/デバイス1台まで
3・ABEMA de WOWSPO:月額1,980円(税込)/毎週7試合まで視聴可能/デバイス2台まで同時視聴可能
※なお、楽天モバイルの契約者は、楽天NBAにてNBAの試合が全試合無料で観戦可能です。

ライブ配信ではなく試合後のハイライト動画なども様々なチャンネルからアップされています。
試合の全てを丸ごとみたい方は、ぜひ上記の方法にてご観戦をお楽しみください。NBA FINALSは、まもなく。