「『ザ・ラストダンス』とは全く違う」名手マジックが自身のドキュメンタリーに言及「ピッペンは気に入ってくれるだろう」<DUNKSHOOT>
往年の名選手マジック・ジョンソンは、今年の4月22日(現地時間)から『Apple TV+』で4部構成のドキュメンタリー『They Call Me Magic』が配信を予定している。そのプロモーション活動に際し、2020年に話題となったドキュメンタリーとの比較を行なっている。
マジックと言えば、NBAキャリア13シーズンでリーグ優勝5回、シーズンMVP3回、アシスト王4回、スティール王2回、オールスター出場12回を記録するなど、一世を風靡したレイカーズの“ショータイム・バスケット”を牽引した名手だ。
現役引退後はレイカーズのヘッドコーチ、副社長、社長を歴任しただけでなく、自身の会社「Johnson Development Corporation」を設立してビジネスを展開。MLBのロサンゼルス・ドジャース、WNBAのロサンゼルス・スパークスの共同オーナーとしても知られている。
そんなマジックのドキュメンタリーは、名門レイカーズの顔となってレジェンドとして地位を固めたところから、HIV感染、起業家転身、地域社会活動家など、その人生にフォーカスした内容となっている。テレビ批評家協会のプレスツアーセッションで、2020年に米放送局『ESPN』で放映されたドキュメンタリー『ザ・ラストダンス』との比較をした。
「『ザ・ラストダンス』とは全く違う。あれはバスケットボールと、マイケル(ジョーダン)の勝利に対する思考と姿勢に関するものだった。こちらは私の家族についてだ。私がビジネスマンになったことなど、人生の旅がテーマさ」
『ザ・ラストダンス』はシカゴ・ブルズの1997−98シーズンの優勝を追ったもので、ジョーダンを中心に描かれている。
しかし、その演出には、ジョーダンの名相棒だったスコッティ・ピッペンが不満を示し、昨年11月に発売した自伝『Unguarded』では、「ジョーダンが称賛された一方で、私と私の誇らしいチームメイトには十分な評価を受けなかった。(ドキュメンタリーの)プロデューサーはマイケルに編集管理を許可するなど、大部分を任された。私にフォーカスした第2話でも、ストーリーはMJの話に戻っていった。私は演出の小道具に過ぎなかった。彼は私を『歴代最高のチームメイト』と言ってくれていた。自らが望まない限り、見下すことはできなかったはずだ」と痛烈に批判したことが話題となった。
マジックはこの点も踏まえ、「スコッティ(ピッペン)は『ザ・ラストダンス』よりも気に入ってくれるだろう」と続け、内容のフェアさをアピールしている。今年4月の配信後、さらに『ザ・ラストダンス』との比較が行なわれていくかもしれない。
構成●ダンクシュート編集部
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