進境著しいスパーズのマレーに同僚、指揮官から称賛の声「あらゆる面で飛躍的に成長している」<DUNKSHOOT>

ポポビッチHCらチーム関係者から賛辞を集めるマレー。チームは17勝28敗と苦戦中だが、着実に成長を遂げている。(C)Getty Images
NBAの今季のMIP(最優秀躍進選手)候補の1人として、サンアントニオ・スパーズのデジャンテ・マレーを挙げる識者は少なくない。

現地時間1月19日に行なわれたサンダー戦では、23得点、10リバウンド、14アシストとオールラウンドに活躍。トリプルダブルはキャリア12回目、今季だけですでに8回目の達成となった。スパーズの選手としてはデイビッド・ロビンソンの14回が最多だが、前半戦のペースを維持できれば今季中にマレーが球団史上トップに立つだろう。

そんな5年目の若き司令塔の活躍に、チーム関係者が賛辞を送っている。先のサンダー戦で20得点をマークした同僚のダグ・マクダーモットは、「DJは信じられないようなプレーをしている。彼のおかげで僕たちは成長できているよ。彼は毎晩、攻守両面で全力を尽くすし、トランジションの激しい展開に持ち込むんだ。シューターとしては夢のような状況だね」と絶賛する。

指揮官のグレッグ・ポポビッチHCも、「いつも試合後に言っているように、彼はオールスターのバスケットボールを披露している。もっと数字を残せばオールスターへの出場も考慮されるようになるだろう。とにかくあらゆる面で、飛躍的に成長しているんだ」と賛辞を惜しまない。
平均19.2点、8.4リバウンド、8.9アシストというマレーの今季成績は十分オールスターに値するものとも思えるが、本人はポポビッチHCの言う“考慮される存在”になるために無理してスタッツを上積みさせることは考えていないという。この日のサンダー戦は第3クォーター終了時点で106−78と勝負を決めていたため、マレーの出場時間は30分止まり。それでも、「休みの機会をもらったよ」と前向きなのだ。

「僕はプレーするのが好きだけど、もし自分がベンチから試合を観ていてもチームが勝っているのなら、それは最初の3クォーターのうちに自分たちが仕事をやり切ったという証拠。僕たちが到達しなければいけない成熟のレベルだ」

こうしたチームファーストの姿勢こそが、ポポビッチHCからの信頼獲得、そして今季のブレイクにつながっているのだろう。

構成●ダンクシュート編集部

関連記事